原題を "Zip-a-Dee-Doo-Dah"というこの曲は、1946年のディズニー映画(動画と実写の合成作品)『南部の唄』で歌われ、その年のアカデミー主題歌賞を受賞しました。 映画に出演してこの曲を歌ったのはジェイムス・バスケット。元はラジオでのヴォードヴィリアンだったそうです。軽快なリズム感と語感が楽しいナンバーで、この場面が後にディズニーランドの人気アトラクション、スプラッシュ・マウンテンのヒントになったそうです。 まずは、その映画で歌われ

る場面です。

 

 

 

次はスプラッシュ・マウンテンのBGMにこの曲が流れる映像です。演奏はディズニー・オーケストラだそうです。ディズニーお得意のワンコンテンツ、マルチユースってやつですね。

 

 

 

さてヒット曲の嗅覚にすぐれたジャズ・ミュージシャン、ルイ・アームストロングもこの曲を歌っています。その感覚は国を超えて、「バラ色の人生」(フランス)、「キス・オブ・ファイア(原題:El Choclo、アルゼンチン)、「愛はすべてを越えて」("We Have All the Time in the World")(1969年の映画『女王陛下の007』副主題歌)、「マック・ザ・ナイフ」(ドイツのブレヒト=ワイル作オペラ『三文オペラ』の主題歌「メッキー・メッサーのモリタート」の英語盤)とボーダレス。

 

 昨年から今年にかけてのNHK朝ドラ『カムカムエブリバディ』では、劇中のテーマとなった「明るい表通りで」のサッ

チモの歌も大きくフューチャーされていましたね。

 

 

 

多彩でボーダレスなサッチモは、こんなアルバムまで出しています。(冒頭の写真は自前のLPです) 

 

次なるカヴァー録音は、アメリカの人気シンガーソングライター、マイリー・サイラスの録音です。なんとオリジナルとは、テンポも譜割も違う歌唱にアメリカ音楽界の自由な空気を感じます。ちなみに彼女のお父さんはカントリー歌手として有名なビリー・レイ・サイラスです。

 

 

 

 

最後は度肝を抜くカヴァーで、しかも楽しいミュージックビデオまで作っています。リック・オケイセックといえば、ロックバンドで日本でも人気があったカーズの中心人物。遊び心があってリックの別な側面を見るようで楽しい。しかもアニメつきMVです。 1991年のアルバム "Simply Mad About the Mouse"収録。ちょっとよじれているところが、リ

ックらしくて笑えます。

 

 

 

マイリーもリックもおそらく子供のころに聴いた曲なのでしょう。あるいはディズニーランドでお気に入りアトラクションの会場で流れてたのかもしれませんね。 

 

このような擬音語(オノマトペ)をタイトルにした曲、ほかにもたくさんありそうです。探してみたいと思います。