7年前のCD、ジョシュ・グローバンの『STAGES』を今もときどき聴いています。正統派のシンガーで、アメリカで「ユー・レイズ・ミー・アップ」の入ったアルバムが800万枚売れた人です。 その「ユー・レイズ・ミー・アップ」は以前マイブログでも紹介しましたが、シークレット・ガーデンがオリジナルで、そのアルバム『once in a red moon』(邦題:レッド・ムーン)も一時はとてもよく聴いていました。 

 

さて今日のお題は「ピュアー・イマジネイション」です。ジョシュの『STAGES』の1曲目に入っているのでどうしても最初に聞いてしまいます。そのうちとても好きになりましたが、解説を読むまでこの曲が 1971年の映画『Willy Wonka & the Chocolate Factory』の主題曲だとは知りませんでした。なんでもこのミュージカル映画は、当時日本では公開されなかたったそうです。つまり2005年にティム・バートン監督が同名映画をジョニー・デップ主演で現代版にリメイクして人気になったことは知っていましたが、そこには「ピュアー・イマジメイション」が使われていないため、ボクの中ではこの歌と「チョコレート工場」のイメージがつながりませんでした。 探してみると、1971年の映画で主演のジーン・ワイルダーが歌う「ピュアー・イマジネイション」が映画のシーンとしてYouTubeに見つかりました。歌唱は味があってとてもいいのですよ。なんで当時公開されなかったのか不思議です。  

 

というわけで、次はボクのおすすめジョシュ・グローバンの「ピュアー・イマジネイション」です。このMVは、ジョシュのライブ会場で彼自身がステージまで道案内してくれる設定のとても凝った作りなので、見ていて引き込まれてしまいます。

 

 

 

この名曲をバーバラ・ストライザンドが見逃すわけはありません。2016年のコンサートで地球環境へのアピールをテーマに歌っています。もうこの人の歌のマジックにかかると、ボクは蕩けそうです。

 

 

 

イギリスのヤンチャなジャズ歌手、ジェイミー・カラムも歌っています。MVの撮影場所は、ロンドンのアビー・ロード・スタジオです。古典的な演奏・歌唱を基本にしたMVVもとてもいいですね。

 

 

 

アメリカの人気TVドラマ、『GLEE』でも「ピュアー・イマジネイション」が歌われたそうです。良い曲を選びますよ

ね。

 

 

 

驚いたのは、一人シンセ多重奏者のジェイコブ・コリアーが、達郎さん張りに一人アカペラ(+キーボード少々)でマルチスクリーンを駆使して歌っています。これには驚きました。デジタルシンセのオリジナル曲の多重録音ばかりの人だと思っていました。そういえばボクも一枚ジェイコブのCDを買いましたが、シンセに飽きたボクの耳には新鮮ではありませんでしたね。

 

 

 

 

最後にもっと驚いたのは、ロックバンドのマルーン5までもがカヴァーしていました。謎ですね。

 

 

 

日本では知られざる名曲の一つ「ピュアー・イマジネイション」は、1971年の映画『Willy Wonka & the Chocolate Factory』のために、レスリー・ブリッカスとアンソニー・ニューリーというイギリスの作家コンビが作った曲で、このコンビは遡ること1962年にロンドン初演のミュージカル『地球を止めろ、私は降りたい』という人気作品(後にブロードウェイでも上演)に「What kind of fool am I(邦題:愚かな私)」を作って提供した実績ある人たちでした。