長くブログを続けておりますが、まだまだ名曲が抜け落ちていました。

 

今回の「ソリチュード」もその一つで、反射的にビリー・ホリデイの切ない歌唱を思い出す方も多いと思います。 まずは、ビリー・ホリデイ 1946年1月NYでの録音です。  

 

せっかくなので、もう一つビリー・ホリデイの別テイクです。これは1952年のVerveでの録音。プロデューサーは、言わずと知れたノーマン・グランツです。あのJATPのオーガナイザーです。バーニー・ケッセル(g)、レイ・ブラウン(b)、ピーターソン(p)など名手揃いです。  

 

やはり孤独をテーマにした哀感は、女性シンガーが歌詞の内容に惹かれるのかもしれません。 この曲はエラ・フィッツジェラルドでもお馴染みです。これはVerve盤で、バーニー・ケッセルがギター1本で伴奏をしています。  

 

やはり多くの名歌手が「ソリチュード」を録音しています。サラ・ヴォーンのヴァージョンもステキです。これはルーレット盤です。  

 

姉御的存在のカーメン・マックレーは、ライヴヴァージョンです。これはメインストリーム盤です。  

 

さて女性編の最後は、最近のシンガーで、ケイデンス・スプリングス。ボクも一枚持っていますが、ブルーノート盤のアルバム『SOUL EYES』2016年発売。しっとりとしていい感じです。残念ながらこの曲は入っていませんが、この「ソリチュード」の動画はモノクロで彼女のピアノ弾き語りにバンドが付いていて、とてもいい感じです。  

 

思えば、Verve、Mainstream、Roulette、Blue Note、ほかにもBethlehem、Impulse、Riversideなど、5~60年代にジャズヴォーカルのレーベルは多くありました。 

 

さて男性編です。 トニー・ベネットも歌っています。これは1991年、ロンドンでのライブ動画です。この時すでに御年は60歳代ですが、お見事です。  

 

ルイ・アームストロングとデューク・エリントンのアルバムから「ソリチュード」。冒頭からサッチモちゃんが歌うのですが、この方の雰囲気と「ソリチュード」(孤独)とはあまりマッチしないような楽しさが伝わります。

 

そういえば「カムカムエヴリデイ」ではにわかにサッチモブームが到来しましたね。CDショップでもコーナーが出来ていて、ビックリしました。  

 

次は男声コーラスの草分け、ミルス・ブラザーズの珍しいいフィルム撮影の動画です。1937年とクレジットされているので、貴重なものなでしょう。最近もご紹介しましたが元祖バーバーズショップ・クァルテットで、父と息子たちとの編成です。間奏の時の楽器模写が楽しい映像です。  

 

さて、つぎは演奏ものです。 この曲はたくさんの録音が残っているインスト盤「ソリチュード」から2つのヴァージョンを選びました。まずはコルトレーン。この音源は、彼がレッド・ガーランドのグループに加わったバージョンです。トレーンのソロは、ドナルド・バード(tp)の後の4分くらいから始まります。さすがのコルトレーン。  

 

最後は、デューク・エリントンの楽団による1934年9月12日の初録音音源です。この時点では歌詞はまだ付いていませんが、実にクールな演奏です。  

 

この曲「ソリチュード」の作曲はデューク・エリントンです。歌詞は後になってエディ・デ・ランジとアーヴィング・ミルズによって付けられたそうです。

 

最近のpopfreakブログは1930年代がメインストリームです(笑)。 P.S.前回の記事を一部修正して再掲しました。この曲をリクエストしていただいたgeorgesandさん、ありがとうございました。