歌なくして人生は無い。

 

まさに〝No Music No Life"(タワーレコードジャパンのプロモーションコピー)の原点ともいえるナンバーです。 これはタワレコよりも大先輩格で、1929年のミュージカル『グレイト・デイ』の中の1曲。ビリー・ローズとエドワード・エリスク作詞、ヴィンセント・ユーマンス作曲(「ティー・フォー・トゥー」の作曲も彼です)の佳作です。

 

 ボクはペリー・コモのライヴレコードで初めて聴いて感動した記憶が甦りますが、さすがに古い曲なので歴代名歌手たちが取り上げています。 

 

まずは知る人ぞ知るロバート・グーレ。この声量のある歌唱法で50年代に人気がありましたが、さすがにこのパワーでアルバム一枚聴き込むとボクは満腹でしたね(笑)。1964年のTV特番出演時のこの映像も珍しいと思います。歌い上げ系ですからこの歌にピッタリだと一番バッターをお任せしました。  

 

2番トニー・ベネットも、若い頃で声が圧倒的な時代の歌唱。1959年のTV動画だそうですが、カメラがアップのまま切り替わらずグイグイ押し寄せてきますので、正面から受け止めてガップリ四つでお聴きください。  

 

このコンビも素晴らしすぎます。1966年の出演、エラ・フィッツジェラルドとアンディ・ウィリアムズが「ウィズアウト・ア・ソング」をヴァースから歌い切ります。スゴイの一言。二人の真剣勝負がハラハラドキドキものです。  

 

久しぶりに名前を見つけました。アルバータ・ハンター。高齢の時に再評価されたことがありました。この動画の時期は不明ですが80歳代?かも。1984年に90歳近くで亡くなっていますが、この迫りくる歌唱力に脱帽です。  

 

ギターを持たないジョージ・ベンソンの歌のみのJVCジャズフェスでのライヴです。ついついギターとともに口三味線風スキャットを連想しがりちですが、歌がメチャ上手いことに改めて気づかされます。バックはカウント・ベイシー楽団(もちろん御大亡き後)1990年のステージ作りのショボさをふっ飛ばす熱唱だと思います。  

 

やはりこの人の歌を聴いて欲しいのです。ペリー・コモの「ウィズアウト・ア・ソング」はレコード音源ですが、声が迫ります。胸が詰まります。  

 

〆はフランク・シナトラで。シナトラならではの映像企画『A Man and his Music』より「ウィズアウト・ア・ソング」。スウィンギーなシナトラならではの歌唱に感服。

 

新春第1弾にふさわしい名曲でスタートできました。思えば「ウィズアウト・ア・ソング」こそ、popfreakの座右の銘みたいなものです。

 

今年もみなさま、よろしくお付き合いのほどお願いいたします。