1953年の映画『リリー』で歌われた「ハイ・リリ・ハイ・ロー」は、主役のレスリー・キャロン(リリー役)の歌で一躍人気曲となりました。当時のボクはまだ映画など見る年ではありませんが、子供心にもこの曲が三拍子なのが新鮮でした。 レスリー・キャロンが歌う映画のシーンです。  

 

同年のアカミー音楽賞を、作曲したケイパーが受賞したことも多くの歌手が歌うきっかけとなったようです。 ペリー・コモの温かい歌唱です。女性のコーラス3名との共演ですが、グループ名が分かりません。マクガイア・シスターズのような気もしますが・・・。1953年のテレビ番組です。  

 

さきほどボクが推測したマクガイア・シスターズが録音しています。レコードヴァージョン。  

 

ナット・キング・コールがスローテンポで悠然と歌っています。ライヴ録音でなんと7分半もありますが、ヴェルヴェットヴォイスに包まれると聴き心地が良くて時間を忘れます。  

 

意外にもドクター・キルディアことリチャード・チェンバレンも1962年に録音しています。これもレコードヴァージョンです。  

 

かと思うと、ブラジルのガル・コスタがコンサート(?)で歌っています。映像が悪いのが残念ですが、珍しい。   

 

最後は、雰囲気最高のリッキー・リー・ジョーンズ。1992年のアルバムに収録されています。アコーディオンなど素朴な伴奏がついて素敵ですね。  

 

ボクは、レスリー・キャロンは名前と言い鼻がキュンと上を向いているキュートな表情から典型的なアメリカ人だと思っていました。調べてみて驚いたのは彼女はフランス人だということ。

 

バレリーナとして巡業中にジーン・ケリーに見出され、 1951年の映画『パリのアメリカ人』での見事なバレエが人気をよび、その後フレッド・アステアやモーリス・シュヴァリエと共演したことでも知られています。