アルバート・ハモンドの代表的ヒット曲の一つで、原題は「For The Peace Of All Mankind」。世界のすべての人類の平和を祈るスケールの大きなテーマを掲げています。

 

それがなぜ「落葉のコンチェルト」という邦題となったかの経緯は分かりませんが、彼の前作の大ヒット「カリフォルニアの青い空」(こちらの原題は「It Never Rains In Southern California」)に次ぐこの曲のイントロを聞いて「落葉」と付けたくなる気持ちは分かるような気がします。これは1973年発売のレコード音源です。歌詞が出ますので歌ってみるのも一興です。  

 

意外にカヴァー録音が少なくて、テリー・シルヴェスターという元ホリーズ(「バス・ストップ」でお馴染み、平浩二のじゃなくてね)のメンバーだった人(といっても在籍時期はその曲がヒットしたずいぶん後ですが)が、1974年にアメリカで発売したソロアルバムの中の1曲です。

 

やはり彼もイギリス生まれでアメリカで活動をしていたので、アルバート・ハモンドに親近感を抱いていたのかも知れません。  

 

さて日本からは弘田三枝子さんの「落葉のコンチェルト」さん。昨年亡くなってしまいましたが、このレコードは彼女の洋楽ポップスのカヴァーアルバムに収録されていたもので、英語で歌っています。本当に歌が上手いシンガーでした。  

 

一方、元宝塚の安奈淳さんは日本語で歌っています。映像悪いのですが、雰囲気はさすがのタカラジェンヌです。  

 

YouTubeで見つけたレディオサイエンスなる男2人のユニットによる「落葉のコンチェルト」です。ピアノとヴォーカルの2人組でなかなか味わい深い歌唱と演奏です。宮田涼一さんのヴォーカルと祝迫健太郎さんのキーボード、コーラスだそうですが、グループ名の由来が不明です。レディはないのですね。

 

やはり最後は、アルバート・ハモンドの2015年ベルリンでのコンサート歌唱で締めましょう。最初のレコードと比べるとキーを落として歌っていますが。ナチュラルで良い感じです。  

 

このライヴ時にアルバートは御年70歳。なかなかここまで長く活動できるシンガー・ソングライターも少ないと思いますが、世とともに移り変わる音楽の世界で自分の世界を歌い続けるのは素晴らしいことですよね。リクエストをいただいたDupinさん、ありがとうございました。