♪When a man loves a woman~という歌詞にビックリ。まるで英語の教科書みたいだと思ったのが、第一印象でした。

 

三単現(三人称、単数、現在では動詞にsが付く、今だに覚えているw)の証でもあり、いきなりサビから始まる(当時はサビなんていう言葉も知りませんでしたが)パーシー・スレッジの熱唱にガッチリはまりました。時に1966年のこと。調べてみると、この曲はビルボード誌同年5月24日とその翌週の2週に渡って、第1位になっています。

 

この前後のヒットには、「マンデイ、マンデイ/ママス・アンド・パパス」「黒く塗れ/ローリング・ストーンズ」「アイ・アム・ア・ロック/サイモンとガーファンクル」「ペーパーバック・ライター/ビートルズ」など英ロック、米フォークにブラック・ミュージックの台頭で、後にして思えば多彩でワクワクするチャート・アクションの時代。この後注目を集めたオーティス・レディングなども大好きでした。

 

さてこのパーシー・スレッジのデビュー曲でいきなりNo.1になった「男が女を愛する時」は、病院で働く傍らバンド活動を行っていたパーシーが恋の悩みをバンド仲間に訴えて一晩で作ったナンバーだそうです。その曲を、当時R&Bがメインのレーベル、アトランティックが原盤を買い取り発売したところ、大ヒットしたということです。

 


その後のパーシー・スレッジのライヴ映像もあります。なかなかの熱唱ですね。

 

 

決定的なヒット曲は、なかなかカヴァーがし難いのか、探しても見つけられず。資料にも当時出たものとしてはエスター・フィリップスくらいでした。彼女は後にフュージョン界のディーヴァとして大活躍するのですが、このカヴァーの頃は30歳くらいでした。

 

 

さて日本のシンガー、小野正利のテレビ出演時の映像がありました。超ハイトーンが特徴で、シャープな歌唱にドギモを抜かれた記憶がよみがえります。バックは原信夫とシャープ&フラッツです。

 


さて数少ない「男が女を愛する時」ですが、プロデューサーとして自作に囚われずにコンサートを行っているDavid Fosterのツアー映像がありました。歌っているのはマイケル・ボルトンとシール。

 

マイケル・ボルトンの80年代後半全盛時の熱列歌唱は忘れられません。顔より首のほうが太い体型をミュージシャンとして初めて知った存在でした(笑)。


これはメドレーになっていて、後半はジェームス・ブラウンのナンバー「It's A Mans World」ですが、白熱のバトルです。

"When A Man Loves A Woman/It's A Mans World" (Seal/Michael Bolton)

 

 

ポップス混沌期の60年代後半。ラジオを通じて新しい音楽が紹介され、洋楽マニアが誕生した時代。ビートルズもストーンズもボブ・ディランもS&Gもそれぞれが別々の音楽を展開していて楽しい時代でした。

 

最近のニュースでは、わが国のラジオ局の団体が今までの中波放送を止めて、将来はFMに全部移行したいとの要請を出したそうです。

 

京都盆地の真ん中やや北に住んでいたpopfreakにとっては、大阪のラジオも局によっては良く聞こえないのです。どうやら送信所(アンテナ)の位置が大阪の北部や生駒山にあると聞き取りやすいんだそうです。

 

かと思うと、夜中のラジオのチューナーからは意外な地域のラジオ電波が流れてきて、ピーピー、ギャーギャーいう雑音の合間を縫って耳を凝らして聴いていた時代が懐かしいです。