古典的かつシンプルなラヴソング。作詞ドロシー・フィールズ、作曲ジミー・マクヒューによる1935年のナンバーで映画のために書かれた曲です。

 

この曲はまた多くのシンガーが戦前から歌っていたことで広く知られています。マセガキだったボクも英語で歌を覚えた中にあったような気がしますが、なんだかシンプル過ぎて照れくさくて歌いたくない「気分」の曲でもありました(笑)。


まずは明るいルイ・アームストロングの演奏と歌唱です。TP演奏の後で歌になります(2番から)が、この人の歌には聴くものの気分を楽しくさせるマジックがありそうです。今日の紅白歌合戦にでるサチモスの名前の由来がサッチモ(ルイの愛称)だそうですから、今日のアップは不思議なご縁です。

 


ピアニストとしてキャリアをスタートさせたナット・キング・コールの歌も2番(1分~)から。軽快でいい気分です。

 

このお二人の歌唱からは甘い恋の香りが余り漂いませんが、ディーン・マーティンにかかればスッカリ恋の口説きムードです。赤いチーフがオシャレで目つきが恋の気分で、そのまんまです。


こちらは恋の香りがムンムンするお色気系ジュリー・ロンドンの恋の気分です。スローな曲をスローに歌うって難しいと思いますよ。


さてここから気分を変えてジャズのムードで。

 

この曲をサックス奏者のジェイムス・ムーディが1949年に録音してヒットさせました。そのアドリブパートをバップ歌手のキング・プレジャーが1952年「ムーディ・ムード・フォー・ラヴ」と名付けられたジェームス・ムーディのヴァージョンを歌詞をつけて歌ったのがウケたそうです。余談ですが、エディ・ジェファーソンの別歌詞ヴァージョンもあるのですが、今回YouTubeでは見つけられませんでした。

 


その「ムーディーズ・ムード・フォー・ラヴ」ヴァージョンをあのエイミー・ワインハウスも歌っています。

 

最後は御大クインシー・ジョーンズ。1995年に自身のアルバム『ジューク・ジョイント』でTake 6, Brian McKnightらが歌唱して収録。このテレビ用ライヴでは、これまた大ベテラン、パティ・オースティンが堂々たる歌唱を展開しています。クインシーもいますので、お見逃しなきよう。

 

平成最後の年末を、楽しい恋の気分で過ごしたいものです。

 

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