新年に相応しい曲を探していたところ、バリー・マニロウが1975年にヒットさせた「歌の贈りもの」が未紹介だと気付きました。
バリー・マニロウ好きとしては、嬉しい新春第一弾です。メロディも歌詞もステキなので、1976年の若き日のバリー・マニロウが人気テレビ番組『サタデイ・ナイト・ライヴ』に出演した時の映像に英語詞が表記されている動画を選びました。歌いながらの新年慶賀もいいかな、と。
バリー・マニロウは、1943年NY生まれでジュリアード音楽院卒の音楽のプロ。「コパカバーナ」を始め、素晴らしいショウマンシップを発揮していて、当時から大好きでした。
調べてみると、この曲(原題が「I WRITE THE SONGS」、ほかに「S」のない単数形表記もあります)を最初に録音したのは当時カーペンターズでお馴染み、A&Mレーベルのおしどり夫婦デュオ、キャプテン&テニールです。
彼らの代表曲となった「愛ある限り(LOVE WILL KEEP US TOGETHER)」アルバム(1975年)に収録されています。
キャプテン&テニールで「歌の贈りもの」
とはいえ、この曲を最初にヒットさせたのは彼らではなく、当時パートリッジ・ファミリーの一員でアイドル的人気沸騰のデヴィッド・キャシディでした。1975年のことです。ちなみに彼は昨2017年11月に67歳で亡くなっています。可愛かった頃を偲んで。
デヴィッド・キャシディ
ボクもこの曲はバリー・マニロウが作ったとばかり思っていましたが、なんどビーチ・ボーイズのメンバーだったブルース・ジョンストンが1974年に作詞・作曲したナンバーであることが分かりました。デヴィッド・キャシディのプロデュースも彼が行ったそうです。
1977年、ブルース・ジョンストンのソロ・アルバムより「愛の贈りもの」
バリー・マニロウとくれば反射的に西城秀樹を思い出します。年度は分かりませんが武道館でのヒデキ・コンサートより。なお歌は1分くらいから始まります。観客向けの甘いセリフが苦手な方はそこまで飛ばしてください(笑)。
イギリスで人気曲となったからでしょうか。トム・ジョーンズがTV番組にて堂々たる歌い上げています。熱い・厚い・暑い歌唱ですが、転調してからの盛り上げ方はさすがです。感服。
このテの曲には欠かせないな、と思っていたらやっぱりありました。ジョニー・マティスのネッチョリ系歌い上げ。ちょっと音が良くないのですが、歌唱力に免じていただきたく。
最後はフランク・シナトラです。1976年のニュースショウのテレビ番組出演時の映像がありました。これも開始1分あたらりからTVスタジオで歌っています。
それがなんとタイトルを「I SING THE SONG」と変えちゃっています。ブルース・ジョンストンが「全世界が歌うために曲を書く(I write the songs that make the whole world sing) 」のであれば、歌手シナトラとしては「世界のために歌う」って解釈なのでしょうね。これもサスガの敬服モンです。
「歌の贈りもの」で気分を新たにこの1年を始めたいと思います。
ひきづつきご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。popfreak