最近映画音楽に憑りつかれています。なかでもオードリー・ヘップバーン出演映画のサントラ集(ティファニー・ブルーのパッケージ入っている・写真)に収録されているヘンリー・マンシーニのサントラ曲が素晴らしいことを再確認。
NYでゲットしたオードリー映画サントラ集 パッケージが素敵です。その中で、まだ「シャレード」をマイブログで取り上げていなかったことに気づき、テーマ音楽が流れるシーンを探すため映画をチェックしました。
渋いケーリー・グラントとオードリーとの船上の食事シーンで流れるコーラスによる「シャレード」です。
映画『シャレード』の男声コーラス盤
1962年のアカデミー賞で「ムーンリヴァー」が歌曲賞を受賞した時に、急きょアンディ・ウィリアムズが歌うことになったことから、その後「酒バラ」も「シャレード」もアンディの持ち歌定番となった感がありますね。
安心のアンディ・ウィリアムズで「シャレード」
この曲を低音の魅力(笑)で聴いた覚えがあると思って探したら、ジョニー・ハートマンのアルバム『I Just Dropped By To Say Hello』(Impulse)のA面の1曲目に入っていたことを思いだしました。
LPを棚から出してン十年振りに聴いたのですが、どうもね~。この人はコルトレーンとの超名作があるがゆえに、他のアルバムは見劣り(聴き劣り?)してしまうのです。うう、残念ですが。
とはいえ、ボクはジョニー・ハートマンが好きなことは今も変わりません。インパルスで3枚、その他ベツレヘムでも3枚ほど彼のLPを今も持っています。
来日公演も(確か日比谷公会堂へ)観に行ったのですから。もちろんコルトレーン没後のことでしたのでアメリカからサックス奏者は帯同せず、我れらが峰厚介が代役として演奏したコルトレーンばりのプレイを今も思い出します。もちろんテナーではなく、アルトサックスでしたが。
マット・モンローとくれば「ロシアより愛をこめて」の朗々たる歌唱がイメージが強すぎて、他の曲はボクらの記憶から無くなってしまうヴォーカリスト。あまり大ヒットがありすぎると“2、3が無くて”になってしまいますね。
最後はサラ・ヴォーンのねっちょり系で。
それにしても1961年から3年で「ムーンリヴァー」「酒とバラの日々」「シャレード」と3連発のヘンリー・マンシーニ。かと思うと、1970年の映画『ひまわり』の心動かされるテーマ音楽。
かのジェントルな紳士の容貌に秘めたロマンティックな音楽性に改めて感動しています。
最近はこういう作曲家はいるのでしょうかね?