もとはと言えば、ミュージカル映画『ロシュフォールの恋人たち』の中で歌われたのがこの曲。
映画は、ジャック・ドゥミ監督と音楽のミシェル・ルグランの『シェルブールの雨傘』コンビが、次に制作した70mmの大作です。
実は制作年度がデータによってマチマチで、1965年、1966年、1967年の各説がありますが、公開は1967年というのが確かなようです。
お話しは省略しますが、カトリーヌ・トヌーヴ(歌の吹き替え:アン・ジェルマン)、ドヌーヴの実姉フランソワズ・ドルレアック(歌の吹き替え:クロード・バラン)の双子が繰り広げるミュージカル・コメディ。
ソング・ナンバーは14曲あって、吹替えの面々には、スウィングル・シンガーズのメンバーなども参加しているとのことです。
この映画、ボクはVHSで買っていました(右は、同じコンビの名作『シェルブールの雨傘』のDVDです)。
ドゥミ=ルグランの2大名作
さて、今日のお題となっている英語のタイトル曲は、劇中ドヌーヴが歌う「デルフィーヌの歌(Chanson de Delphine)」が後に英語詞が付いて、多くのジャズ・シンガーによって歌われたものです。
YouTubeで見つけた映画でのシーンは、ドヌーヴ(デルフィーヌ役)によって歌われます(タイムは冒頭から1:00のところから2:50まで)。ルグランならではの、超絶美メロです。
ボクにとっては、後に録音されたトニー・ベネットとビル・エヴァンスのアルバム(『アゲイン』より)に収録されているヴァージョン(英語詞盤)が好きでした。
オランダのジャズ歌手というとアン・バートンが知られていますが、リタ・ライスもこの曲を歌っています。彼女の異色作品としてボクは、シェークスピアをジャズにアレンジしたアルバムも
持っているはずなのですが、探していません(笑)。
ジェシー・ノーマンは、アメリカのソプラノ歌手。この人も切々と歌っています。このルグラン節というべき上行と下向を繰り返す「ルグラン・スパイラル」とでもいうべき難曲をこなすには実力がないと、ね。しかもさりげなく歌い綴るのがコツでしょうか。
さて歌唱力のお手本のようなバーバラ・ストライサンドにかかれば、マーヴィン・ハムリッシュ(「追憶」の作曲家)のみならずルグランも軽くクリアー。ハハ~ッお見事です。
最後は作曲者ルグランが、トニー・ベネットのバックを務めている貴重な動画で。後半はミシェル・ルグラン(p)+大オーケストラによるアゲアゲ協奏曲の盛り上がりは素晴らしい。
ちなみにドルレアックは、この作品の後『10億ドルの頭脳』に出演後、交通事故で急死するという痛ましい結末を迎えます。
ボクは『ロシュフォールの恋人たち』を観るたび、そのことを思い出してしまうのです。
P.S.この曲をリクエストいただいたDupinさま、ありがとうございました。
映画は、ジャック・ドゥミ監督と音楽のミシェル・ルグランの『シェルブールの雨傘』コンビが、次に制作した70mmの大作です。
実は制作年度がデータによってマチマチで、1965年、1966年、1967年の各説がありますが、公開は1967年というのが確かなようです。
お話しは省略しますが、カトリーヌ・トヌーヴ(歌の吹き替え:アン・ジェルマン)、ドヌーヴの実姉フランソワズ・ドルレアック(歌の吹き替え:クロード・バラン)の双子が繰り広げるミュージカル・コメディ。
ソング・ナンバーは14曲あって、吹替えの面々には、スウィングル・シンガーズのメンバーなども参加しているとのことです。
この映画、ボクはVHSで買っていました(右は、同じコンビの名作『シェルブールの雨傘』のDVDです)。
ドゥミ=ルグランの2大名作さて、今日のお題となっている英語のタイトル曲は、劇中ドヌーヴが歌う「デルフィーヌの歌(Chanson de Delphine)」が後に英語詞が付いて、多くのジャズ・シンガーによって歌われたものです。
YouTubeで見つけた映画でのシーンは、ドヌーヴ(デルフィーヌ役)によって歌われます(タイムは冒頭から1:00のところから2:50まで)。ルグランならではの、超絶美メロです。
ボクにとっては、後に録音されたトニー・ベネットとビル・エヴァンスのアルバム(『アゲイン』より)に収録されているヴァージョン(英語詞盤)が好きでした。
オランダのジャズ歌手というとアン・バートンが知られていますが、リタ・ライスもこの曲を歌っています。彼女の異色作品としてボクは、シェークスピアをジャズにアレンジしたアルバムも
持っているはずなのですが、探していません(笑)。
ジェシー・ノーマンは、アメリカのソプラノ歌手。この人も切々と歌っています。このルグラン節というべき上行と下向を繰り返す「ルグラン・スパイラル」とでもいうべき難曲をこなすには実力がないと、ね。しかもさりげなく歌い綴るのがコツでしょうか。
さて歌唱力のお手本のようなバーバラ・ストライサンドにかかれば、マーヴィン・ハムリッシュ(「追憶」の作曲家)のみならずルグランも軽くクリアー。ハハ~ッお見事です。
最後は作曲者ルグランが、トニー・ベネットのバックを務めている貴重な動画で。後半はミシェル・ルグラン(p)+大オーケストラによるアゲアゲ協奏曲の盛り上がりは素晴らしい。
ちなみにドルレアックは、この作品の後『10億ドルの頭脳』に出演後、交通事故で急死するという痛ましい結末を迎えます。
ボクは『ロシュフォールの恋人たち』を観るたび、そのことを思い出してしまうのです。
P.S.この曲をリクエストいただいたDupinさま、ありがとうございました。