「What a difference a day made(makes)」を「縁は異なもの」と訳詞した人の心が粋ですね。ことわざでは「味なもの」と続きますが。


雨が降り、ブルーだった24時間前の私に、今日は太陽が射し、花が咲く。一日だけでなんて違いなの?今日会った相手にこんなに心動かされて・・・。だから「ご縁」というものは何とも不思議ね、というわけです。

まずは若者らしい躍動感が魅力のジェイミー・カラム。HDの綺麗な映像です。「縁は異なもの」という古典的日本語訳にはマッチしませんが(笑)。




ランディ・クロフォードも愛らしい笑顔で歌っています。




でも「縁は異なもの」という邦題が示すように、もともとは1934年に生まれた古い歌です。しかもマリア・グレヴェルというメキシコの人が作詞・作曲したもの。

やはり原詞のスペイン語で聴いたみたいと思います。

ボクの大好きなイーディー・ゴーメ(スティーヴ・ロレンスとのおしどり夫婦で有名な)が、トリオ・ロス・パンチョスと一緒にレコーディングしている名唱を見つけました。

伸びやかなヴォーカルに痺れます。




ところがこの曲をヒットさせたのは、元のスペイン語の歌詞でではなく、英語詞(スタンリー・アダムス)で歌ったダイナ・ワシントン。1959年のレコードが売れてこの曲を有名にしたとのことです。


ダイナ・ワシントン

1960年にルイ・ジョーダン楽団をバックにダイナが歌う貴重なテレビ番組。ボクはダイナ・ワシントンがリアルに歌っている(当たり前ですが・・)動画を初めて観ました。感激です。1分10秒くらいから、次の「メイキング・フーピー」(これも軽快でメッチャステキ!)が始まる3分10秒まで。




レコード・ヴァージョンはこれです。やはりステキですね。




もう一つ、これまたこの曲を代表するヴァージョンです。ジミー・ドーシー(兄弟)楽団の録音です。記録では、トミーとジミー兄弟が仲良く在籍していた時代の演奏がヒットしたそうですが(モチロン静止画です)。




コロムビア時代のアレサ・フランクリンもレパートリーにしています。1965年前後の録音みたいです。力強いヴォーカルですね。素晴らしい。




最後は御大トニー・ベネット、1996年に映画『ワン・ファイン・デイ』のために録音しています。ジョージ・クルーニーが出た映画だそうです。




記録によれば、クリント・イーストウッドとメリル・ストリープの映画『マディソン郡の橋』(あの大ブームを巻き起こしたロバート・J・ウォーラーの小説の)でも使われていたそうですが、サントラCDにも収録されていないし、ボクの記憶にもありません。


映画を観るたびに思うのですが、最後のエンドロールでは、使用された(らしい)楽曲のリストがやたら流れますが、今観終わったばかりでも記憶にない曲が結構あるんですよねぇ(笑)。あれって、ほんまかな?って疑うことありませんか?

まぁ、ぶぢぶぢ言わんと、英語の歌詞でも載せときますわ。映画のエンドロールみたいでカッコええかなと思てね、となぜか関西弁どす(笑)。

What a difference a day made, twenty four little hours
Brought the sun and the flowers, where there use to be rain
My yesterday was blue, blue, dear
Today I'm a part of you dear
My lonely, lonely, lonely nights are through dear
Since you said you were mine

What a difference
What a difference a day makes
There's a rainbow before me
Skies above they might be stormy, since that moment of bliss
Oh, That thrilling kiss

It's heaven when you, find romance on your menu
What a difference a day makes
Well I Know the difference is;

It's heaven, heaven, heaven, when you...
When you find love and romance on the menu
Oh, what a difference
What a difference a day makes
I know in my heart that difference is you