古くは「朝日のごとくさわやかに」と邦題がつけられていたこの曲。ずーっと以前からボクには「Softly」がなんで「さわやかに」やねん、と謎でした。
といいながら、「朝日のように柔らかに」「朝日のごとく優しく」ではピンとこないほど「さわやかに」が定着したのは、朝日=さわやか、という語感、イメージがピッタリするためでしょうか。いまさら異議を唱えるなど野暮というもの(笑)。
さてお題の歌、ボクの初体験は少年時代のボビー・ダーリン。大ヒット「マック・ザ・ナイフ」を収録したアルバム『Tha's All』に収録されており、LPを聴きまくっていました。リチャード・ウェス(最初にフランクと書いたのは間違い)のアレンジの妙にもはまっていました。
ボビー・ダーリン
次はマイルスの演奏です。コルトレーン、スティットという珍しい組み合わせで1960年の録音だそうです。
マイルス・デヴィス ジョン・コルトレーン ソニー・スティット ほか
我らのひろみさん。近年の活躍には目を見張るばかり。ボクも大好きで最新作もDVDつきを買うほどの入れ込みようですが、この曲がどのアルバムに入っているかは分かりません(汗)。
上原ひろみ
ひろみさんの元気&一直線と比べると、対極をなす自堕落派(失礼!)トランペッターの登場です。ジャズファンの女性は、なぜかこの人に惹かれるようです。母性本能を刺激するんでしょうね、きっと。
チェット・ベイカー 1979年、50歳のころのテレビ出演映像です。
さて女性シンガーの登場です。最初は、ワン・コーラスをアカペラで歌うアビー・リンカーン。力強い女性ジャズ・シンガーです。
アビー・リンカーン
次は女性ヴォーカル定番のヘレン・メリルで。
ボクのお薦めは、アルバム『Something Cool』に収録されているジューン・クリスティ。大好きです。
ジューン・クリスティ もちろんモノーラル盤です。
ミュージカル『ニュー・ムーン』のためにオスカー・ハマースタイン2世が作詞、シグムンド・ロンバーグが作曲した1928年の古い曲ですが、その後も多くのミュージシャンにカヴァーされてきました。オスカーは、後にリチャード・ロジャーズと組んで『南太平洋』『サウンド・オブ・ミュージック』の作詞を手掛けたことで広く知られています。
一方のシグムンドは、ハンガリー出身の作曲家、「恋人よ我に帰れ」でお馴染みですね。
さて冒頭のSoftly邦題の疑問はどうでもいい話ですが、せっかくこの曲を記事にするのだからと爽やかな朝日のさす月曜朝に書き込みました(笑)。