ボクはジョージ・ガーシュウィンが大好きで、いままでいろいろなレコードを聴いてきました。

なのに「ファッシネイティング・リズム」がマイ・ブログで未紹介だったことに気づき、改めてLP、CDラックを探しつつYouTube検索したところ、
さすがに多彩な演奏・歌唱の数々を見つけました。うーむ、観たことなかったヘイゼル・スコットやタップのエリノア・パウエルの華麗なステージなど、とうてい1回ではおさまりきらないので、2回に分けてのご紹介です。

一回目は主に歌モノ。最初はこの人、マイ・ブームたけなわ(何度目かの)メル・トーメです。ドラムスを演奏することは知っていましたが、若きメルさん軽妙多彩!です。

メル・トーメ(テレビ番組)



ボクの憧れはこの方。ガーシュウィン・ソングブックという2枚組LPを大切に聴いていました。(原題"Almanac of song"の)A面2曲目に入っています。編曲はラルフ・シャロン、1957年1月31日か2月1日の録音とジャケットに記載されています。

クリス・コナー 



もともとこの曲は、ミュージカル『レディ・ビー・グッド』(1924年)のために兄のアイラと作ったもの。そこで歌ったのがフレッド・アステアと姉のアデルのコンビとクリフ・エドワーズ。当時ヒットしたそうです。

1924年といえばシンフォニック・ジャズの名作「ラプソディ・イン・ブルー」を発表した年でもあります。ポール・ホワイトマンさん、ありがとう!(ボクがお礼をいう筋合いではございませんが・・。(笑))

この動画のアップローダーによれば、アステア姉弟の録音は1926年で、ピアノを弾いているのはガーシュウィン本人だとか。ボクもガーシュウィン自身の演奏CDを持っていますが、タッチの強さといいテンポ感といい、この記述を信用してもよさそうです(笑・すいません。偉そうで・・)。

Fred & Adele Astaire -- Fascinating Rhythm, 1926/Gershwin on Piano




さてガーシュウィンの伝記映画『アメリカ交響楽』より、ヘイゼル・スコットの弾き語りシーンを探し出しました(2分15秒~3分までの30秒くらいですが)。




なぜこのヘイゼル・スコットにこだわるかといいますと、1960年ごろ世界のジャズ・ブームを巻き起こしたアート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズの「モーニン」のパリ・サンジェルマンでのライブ録音時に、あまりのファンキーさに感極まったヘイゼル・スコットが客席から"Lord! Have Mercy"とかなんとか大声を上げたのがそのままRCA盤に収録されて、タイトルが「モーニン・ウィズ・ヘイゼル」と名付けられて有名になった歌手・ピアニストがヘイゼルさん、ということによります。

この映像で初めて観たヘイゼル・スコットのファンキーなピアノと歌唱、しびれます。思わずボクも"Load! Have Mercy"とか唸りたくなります(笑)。誰も"Fascinating Rythm with popfreak"と名付けてなどくれませんが(笑)。


さすがガーシュウィン。若手のこの人もカヴァーってます(造語です)。Jamie Cullum(ジェイミー・カラム)のピアノ弾き語りで。(ただし動画ではありません)




まだまだ続く「魅惑のリズム」の嵐。次回も楽しみです。(自己満足気味で恐縮ですが・・・)