小椋佳の歌に「めまい」という歌があります。

♪時は私にめまいだけを残してゆく・・・

当たり前のことですが、世に不公平や不平等は数々あれど、万人に分け隔てなく訪れるのは『時』、あるいは『時間』です。めまいを残してゆくかどうかには個人差があるでしょうが、時の移ろいを「めまいだけを残してゆく」と表現した小椋佳のつぶやくような歌も好きでしたが・・。

子供にも大人にも老人にも均一に訪ずれる「時」に差別はありません。

ゆえにアンチエイジングや、不老不死を求めて人はさまよい、なるべく若く見られたい、実年齢よりも下に見られたいと思うようになるのでしょうか。

私だけは特別だ、と・・・(笑)。



ボクは若いころ、こんな歌を聴いて育ちました。「Too Young」。

“そうか、若いと恋ができないのか・・”と、なんの抵抗も異議申し立てもせずに納得していました。ナット・キング・コールの歌に、説得力があったからですよね、きっと。




同じころ、カタカナ英語で人気のあった江利チエミも好きでした。歯切れがよく、一言一言がハッキリ聴き取れて気持ちのいい歌手でした。

これはSPからの復刻盤のようです。タイトルもカタカナで「ツゥー・ヤング」。

唄:江利チエミ
演奏:キング・オーケストラ
編曲:増尾 博
録音:昭和27年



この歌「トゥー・ヤング」は1951年(昭和でいうと26年)に出版されたラヴ・バラード。最初のレコーディングは、ジョニー・デスモンドという人らしいですが、YouTubeにはその映像は見当たりませんでした

もちろんボクも聴いたことありません。しかしアメリカではキング・コールが同年録音したレコードがミリオン・セラーとなりました。ちなみに日本で最初に発売されたコールのソロ・レコードが「Too Young」だったそうです。



最近も目覚ましい活躍をしているこの人も年齢を感じさせることがありません。若くなくても恋はできる・・・と訴えているように思えるのは、ボクの希望的願望ゆえでしょうか(笑)。


エンゲルベルト・フンパーディンク




洋楽ポップスといえば、ビリー・ヴォーンとプラターズ、という時代がありました。そのプラターズといえば、この人。

トニー・ウィリアムズで。




最後は一転して、かわいいダニー・オズモンド(バックは兄弟のオズモンズで、メドレーになっていて「Too Young」は1分50秒まで)




これを観て“若すぎてもいいのよ~ダニーちゃん”、とお姉さんたちの甘いつぶやきが聞こえてきそうですね。

最近はこの歌の「Young」を「Old」と読み替えて

♪We are not too old at all

と歌ってみたい欲望にかられるpopfreakです。