にわかには信じていただけないでしょうが、高校生のときにボクはクラシック・マニアでもありました。“泰西名曲”の多くを2年間ほどで聴きまくった結果、交響曲ではドボルザークの新世界、ピアノ曲ではショパンの幻想即興曲、そして協奏曲ではラフマニノフのP-CON第2番が当時のマイ・ベスト・ワンとなりました。

ロマンチストな(笑)popfreakが、とりわけ愛聴したのがラフマニノフ。高校の卒業式が終わってから、京響と田中希代子さんの演奏会に行ったくらい好きでした。この曲の3つの楽章のうちボクのお気に入りは、地味ながら心に沁みる第二楽章です。

ラフマニノフP-con2第二楽章(10分ほどの長尺ですが、最初のモチーフだけでもお聴きください)



1975年、この第二楽章のメロディにインスパイアされたエリック・カルメンが自作した「オール・バイ・マイセルフ」は、翌年4月にビルボードの2位までヒットします。

少年の面影と歌詞の孤独の影に、母性本能をくすぐる要素が溢れているのではないでしょうか。

エリック・カルメン



その後20年ほどたってから、この方のカバーでまたリヴァイヴァル・ヒットしています。

セリーヌ・ディオン



それにゼロ年代に入ってからも、この映画に使われてまたまたヒット。ちなみにこのサントラの中身も素晴らしく、ボクはオープニングの同名曲を歌ったロビー・ウィリアムズが気に入り、かれのスタンダード曲集盤も一時愛聴しました。

映画では、ジャミー・オニールの歌が使われています。

ブリジット・ジョーンズの日記
 ジャミー・オニール/All By Myself




ぷっくりしたレネー・ゼルウィガーが可愛いかったですね。彼女は確か、映画の役作りため無理に太ったらしく、その後観た映画『シカゴ』でのスリムぶりにビックリした記憶があります。

マイ・ブログ初登場のこのかたも歌っています。

マライア・キャリー




実はマライヤの初アルバムを渋谷のレコード店でジャケ買いしたことことをここで告白しておきます。(冷汗)

ご存知ですか?黒いボディコン(笑)を着ていたマライヤに惹かれたのですが、帰ってから聴いて歌の上手さにまたビックリ。「ヴィジョン・オブ・ラブ」が一番好きでした。フフフ。



長い間、クラシックから遠ざかっていましたが、ちょうど3年前にNHK-BShiで『名曲探偵アマデウス』という番組を知り、その面白さにはまりました

この番組の面白さは、クラシック音楽を作曲家や演奏形式を軸に物語をつくり、コメディなドラマと演奏が合体した良質なエンタテインメント番組に仕立て上げていることです。

“知的エンタメ番組”として、ぜひ皆様にもオススメしたいと思います。この四月からはBSプレミアムで再放送が始まっています。

ちなみにボクは、ディスク・レコーダーをフル活用して既放送済み番組全93話中、未録画は5話のみとなりました。

録画保存した88番組のDVDは、ボクの老後の楽しみにとってあります(苦笑)。