ラテンづいているマイ・ブログ。先日来「日本にラテン・ブームを巻き起こしたのはトリオ・ロス・パンショスですが。。」と書いたときから喉に小骨がひっかかったような違和感がありました。やはり“あの方”を書くべきでした、と反省しきり。

もし三十石船に乗った石松さんがこの話を聞いたら(とはとんでもない例えでスイマセン)、「お客さん、ねぇ、だれかお忘れじゃぁ~ござんせんかぃ。ホラホラあのいい声の、ホラ、ヴェルエット・ヴォイスといわれた、ね。」とでもいいそうな風情です。

ナット・キング・コールさんです。やはりキサス×3ですね。




この曲は、キューバの作曲家オスヴァルド・ファレス(かつてご紹介した「トレス・パラブラス(三つの言葉)」の作家)が作ったものですが、世界に広めたのはキング・コールでしょう。

以前「イパネマの娘」のブログにも書きましたように、アメリカでヒットさせるには英語じゃなきゃ発売なんかできっこないというレコード業界の常識を打ち破り、アメリカどころか世界中、もちろん日本でもスペイン語で見事に大ヒットさせました。

それにキング・コールのスペイン語の録音は30曲もあるそうです。かくいうボクもカタカナで歌詞を覚えて意味も分からず一生懸命歌ったものでした(汗)。

次は、ブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブで大きな注目を集めたイブラム・フェレールとオマーラさんのコンビです。心に沁みるデュエットです。



亡くなりましたね、イブラムさん。伴奏はルベーン・ゴンザレスのピアノでしょうか。


次はわれらが双子デュエット。ザ・ピーナッツです。ラテン・ソングもテレビでよく歌っていました。




異色ですが、ザ・ドリフターズも。もちろん、「ラスト・ダンスは私に」のドリフターズじゃありませんぜ!




ところで歌詞ですが、キサスとは「たぶん」という意味で、男性が女性にアプローチを試みても「たぶん・・」とはぐらかすばかり。もういい加減にしてよ、という他愛のないうた(竹村淳著による)だそうです。

最後は、やはり定番のトリオ・ロス・パンチョスで。(レコード・ヴァージョン)





気になる人がいてもお誘いする勇気のないボクのような小心ものには、あまりお呼びじゃないナンバーですね。「たぶん」、じゃなく、「間違いなく」お断りされちゃうでしょうから(汗)。