1989年はわが国において“バブルのピーク”年と記されています。また翌年からのバブル崩壊によって、“失われた10年”を招来したことは記憶に新しい。
そのころ流行ったのが、「やぁみなさん、私の研究室へようこそ」という仲谷昇・教授のセリフで始まるテレビ番組でした。
これはフジテレビが1990年4月から翌年3月までの1年間、平日の深夜枠にオンエアしていた“超教育的”番組『カノッサの屈辱』(25分番組)です。
この番組の成功を証するものとして、こんな本も出ています。
カノッサの屈辱(本)
この連休にボクはVHSテープとベータテープ(いまだにレコーダーもおおむね健在)を処分するため、棚の奥をゴソゴソ探したら、出てきました。『カノッサの屈辱』のビデオが数本。
チェックしましたら、全42話のうち以下の12~3番組が残っていましたので、ビデオで番組を見ながらHDレコーダーに取り込みました。
時はバブル崩壊が始まった時期に、なんと知的で洞察力に溢れた番組だったのか、とあらためてフジテレビの素晴らしい企画力と局としての勇気ある姿勢に思わずカイサイを叫びました。
もちろん拍手カッサイもんです。
第14回 1990年7月30日 古代シャンプー王朝の黎明とヘアニズム世界
第15回 1990年8月6日 TVドラマ東西ローマ帝国の零落と復権
第16回 1990年8月20日 関ヶ原ビデオ合戦史
第17回 1990年8月27日 車三国志 領域拡大への道
第19回 1990年9月10日 コミック新大陸の発見と争奪
第20回 1990年9月17日 戦乱の世 お笑い武将の萌芽と栄華
第21回 1990年9月24日 期末試験
第25回 1990年10月29日 コーヒー革命史 市民権拡大への道程
第26回 1990年11月5日 女性・旅行力学 時間と空間をこえて
第27回 1990年11月12日 狩猟から稲作へ 原始オーディオ文化の黎明
第28回 1990年11月19日 のど飴積分法 未知数の謎を解く
第29回 1990年11月26日 第一回実力テスト
第31回 1990年12月10日 クリスマス化学史 元素記号Hの発見
ご存じない方に簡単に説明しますと、これらのカテゴリー史を歴史史話になぞらえて分析してゆく極めてアカデミックな手法を駆使した教育!番組です。(例えば、クリスマスを機に我が国で発見された元素記号が「H」・・、なんて説明は蛇足ですが)
過去に多くの番組動画がYouTubeにアップされたようですが、見事に権利者により削除されています。
たまたま1本だけ見つけました。どこまで、いつまで観られるかは分かりませんが・・・ご参考まで。
記念すべき第一回放送の『ホテル四代文明の謎』の一部断片です。
番組としてはバラエティというジャンルには入るのでしょうが、このタイトル・クレジットを見れば、フジの“本気”度合いが分かろうというもの。ちなみに、後の「鉄人」など番組の企画や「おくりびと」の脚本で大活躍の小山薫堂の出世作です。
(以下、WIKIPEDIA引用)
★番組キャスト
歴史学者:仲谷昇
語り:牧原俊幸(フジテレビアナウンサー)
★番組スタッフ
構成:小山薫堂、坂内宏、山田美保子、田中経一
ゼネラルプロデューサー:横澤彪
企画:ホイチョイ・プロダクションズ
制作:日本テレワーク、フジテレビ
で、本題。この『カノッサの屈辱』のオープニング・テーマ曲が、わが国を代表する音楽家、服部克久のライフワークともいうべき「音楽畑」の5に収録されている「夕陽(THE SUNSET)」なのです。(以下のファイルは音楽のみです)
服部克久は、昭和の時代にジャズ音楽のモダニズムとダイナミズムを日本音楽界にもたらした革命児、服部良一のご子息です。
また息子の隆之もまた音楽家として大活躍していることもいうまでもありません。親子三代音楽一家の家系です。
今回のブログは、マイ『カノッサの屈辱』ブームを抑えきれず、映像はありませんがせめてテーマ音楽でかつてのテレビ帝国を偲ぶきっかけにしたいと思ってのご紹介を試みました。この「夕陽」を聴くと、番組オープニングの海の映像やピラミッドがまぶたに浮かびます。
ところでかつてフジテレビで番組をビデオ化して発売したことがあったそうですが、いまは中古市場で高値で取引されているようです。
この度私は、我が家の“洞窟から発掘”した番組をすべて“デジタル・アーカイブ化”し、DVDとして永久保存しましたが、いくら希望されても違法複製・販売には一切応じませんのでご承知おきください(笑)。
服部克久/音楽畑5
そのころ流行ったのが、「やぁみなさん、私の研究室へようこそ」という仲谷昇・教授のセリフで始まるテレビ番組でした。
これはフジテレビが1990年4月から翌年3月までの1年間、平日の深夜枠にオンエアしていた“超教育的”番組『カノッサの屈辱』(25分番組)です。
この番組の成功を証するものとして、こんな本も出ています。
カノッサの屈辱(本)この連休にボクはVHSテープとベータテープ(いまだにレコーダーもおおむね健在)を処分するため、棚の奥をゴソゴソ探したら、出てきました。『カノッサの屈辱』のビデオが数本。
チェックしましたら、全42話のうち以下の12~3番組が残っていましたので、ビデオで番組を見ながらHDレコーダーに取り込みました。
時はバブル崩壊が始まった時期に、なんと知的で洞察力に溢れた番組だったのか、とあらためてフジテレビの素晴らしい企画力と局としての勇気ある姿勢に思わずカイサイを叫びました。
もちろん拍手カッサイもんです。
第14回 1990年7月30日 古代シャンプー王朝の黎明とヘアニズム世界
第15回 1990年8月6日 TVドラマ東西ローマ帝国の零落と復権
第16回 1990年8月20日 関ヶ原ビデオ合戦史
第17回 1990年8月27日 車三国志 領域拡大への道
第19回 1990年9月10日 コミック新大陸の発見と争奪
第20回 1990年9月17日 戦乱の世 お笑い武将の萌芽と栄華
第21回 1990年9月24日 期末試験
第25回 1990年10月29日 コーヒー革命史 市民権拡大への道程
第26回 1990年11月5日 女性・旅行力学 時間と空間をこえて
第27回 1990年11月12日 狩猟から稲作へ 原始オーディオ文化の黎明
第28回 1990年11月19日 のど飴積分法 未知数の謎を解く
第29回 1990年11月26日 第一回実力テスト
第31回 1990年12月10日 クリスマス化学史 元素記号Hの発見
ご存じない方に簡単に説明しますと、これらのカテゴリー史を歴史史話になぞらえて分析してゆく極めてアカデミックな手法を駆使した教育!番組です。(例えば、クリスマスを機に我が国で発見された元素記号が「H」・・、なんて説明は蛇足ですが)
過去に多くの番組動画がYouTubeにアップされたようですが、見事に権利者により削除されています。
たまたま1本だけ見つけました。どこまで、いつまで観られるかは分かりませんが・・・ご参考まで。
記念すべき第一回放送の『ホテル四代文明の謎』の一部断片です。
番組としてはバラエティというジャンルには入るのでしょうが、このタイトル・クレジットを見れば、フジの“本気”度合いが分かろうというもの。ちなみに、後の「鉄人」など番組の企画や「おくりびと」の脚本で大活躍の小山薫堂の出世作です。
(以下、WIKIPEDIA引用)
★番組キャスト
歴史学者:仲谷昇
語り:牧原俊幸(フジテレビアナウンサー)
★番組スタッフ
構成:小山薫堂、坂内宏、山田美保子、田中経一
ゼネラルプロデューサー:横澤彪
企画:ホイチョイ・プロダクションズ
制作:日本テレワーク、フジテレビ
で、本題。この『カノッサの屈辱』のオープニング・テーマ曲が、わが国を代表する音楽家、服部克久のライフワークともいうべき「音楽畑」の5に収録されている「夕陽(THE SUNSET)」なのです。(以下のファイルは音楽のみです)
服部克久は、昭和の時代にジャズ音楽のモダニズムとダイナミズムを日本音楽界にもたらした革命児、服部良一のご子息です。
また息子の隆之もまた音楽家として大活躍していることもいうまでもありません。親子三代音楽一家の家系です。
今回のブログは、マイ『カノッサの屈辱』ブームを抑えきれず、映像はありませんがせめてテーマ音楽でかつてのテレビ帝国を偲ぶきっかけにしたいと思ってのご紹介を試みました。この「夕陽」を聴くと、番組オープニングの海の映像やピラミッドがまぶたに浮かびます。
ところでかつてフジテレビで番組をビデオ化して発売したことがあったそうですが、いまは中古市場で高値で取引されているようです。
この度私は、我が家の“洞窟から発掘”した番組をすべて“デジタル・アーカイブ化”し、DVDとして永久保存しましたが、いくら希望されても違法複製・販売には一切応じませんのでご承知おきください(笑)。
服部克久/音楽畑5