ちょっとベタですが、だれでもご存じのヒット曲。1950年10月から翌年春にかけて大ヒットしたパティ・ペイジの“多重録音”盤です。

Tennessee Waltz/Patty Page



この曲はカントリー歌手レッド・スチュワートとアコーディオン奏者兼バンドリーダーのピー・ウィー・キングのコンビが1947年に作詞・作曲したワルツ。このヒットで1956年以来テネシー州の州歌になっています。

以前マイ・ブログで多重録音の創始者レス・ポールとのいきさつに少し触れましたが、あくまで世界を席巻した多重録音による世界初ヒットはパティさんに軍配があがっています。



【⇒過去ブログ】


日本では、なんといっても江利チエミでしょう。1952年(昭和27年)のデビュー曲がいきなり大ヒットしています。なんと15歳だったそうです。

最初は オリジナルSPヴァージョンです。



次は江利チエミの歌唱映像で。



なんといっても江利チエミのカタカナのような日本語が世代を超えて愛されました。

ちなみにデビューした年に発売した5枚のSP盤の曲名は以下の通りです。(A/B両面で10曲)

・「テネシー・ワルツ/カモンナ・マイ・ハウス」
・「トゥー・ヤング/ビビディ・バブディ・ブー」
・「チャタヌギ・シュー・シャイン・ボーイ/ブルー・ムーン」
・「アゲイン/プリティ・アンド・ベイビー」
・「サイレント・ナイト/ジングル・ベル」


(『江利チエミ物語』藤原祐好・著より引用)

$♪blowin' in the music 江利チエミ物語

1982年(昭和57年)、ちょうどデビューから30年後に45歳で亡くなりました。

さて「テネシー・ワルツ」をカントリー・ミュージックをルーツに持つこの二人がカバーしています。

Tennesseee Waltz/Bonnie Raitt & Norah Jones



ボニー・レイットの姐御ぶり、カッコいいですね。

【浪花系のお二人】

実はボクはこの方のファンです。数年前に友人に誘われて初めていったライブで鷲づかみされました。音楽のライブでこんなに笑ったのは初めてかも?、と思うほど大笑いしました。根っからの芸人さん、いやヴォードビリアンです。これはおとなし目ですが、本来はパワー炸裂型のユカリ姐さんのライブは必見です。

大西ユカリと新世界



さて好むと好まざるにかかわらず「テネシー・ワルツ」は、このかたの定番。紅白歌合戦にもこの曲で出場、キャラの濃~いピアノ弾き語りです。

綾戸智絵



余談ですが、清水ミチコが『歌のアルバム』でこのかたの「テネシー・ワルツ」を“カバー”しています。そのキャラを掴んだ拍手カッサイもんの超絶歌唱。

こちらはボクの愛聴盤です。

残念ながらYouTubeにはありませんが・・・。オススメです。

$♪blowin' in the music 清水ミチコ/歌のアルバム