$♪blowin' in the music 映画『酒とバラの日々』のシーン

(いきなりですが)ボクは酒が飲めません。体質的にアルコールがダメなのです。

ですから、ヘンリー・マンシーニがあんな名曲を書かなかったら、こんなタイトルの映画には一生無関心でいられたのですが・・・。

映画のオープニングは、美しいコーラスとオーケストラで始まります。



酒にはバラがつきものだとすると、神様はなんて不公平なのでしょう。

酒に無縁のボクは、美しいバラ園(クラブ)が大の苦手。何度か付き合いで出向いたことはありましたが、初対面のホステス嬢とこちらシラフとの会話がはずむわけがなく、残るはただ気疲れだけ。酒もなければ、バラも微笑んでくれません。

$♪blowin' in the music ヘンリー・マンシーニ

でもマンシーニの「酒・バラ」とくれば、アンディ・ウィリアムズが定番ですね。

この人の甘い声にかかれば、美酒の神・バッカスもとろけてしまいそうです。



この曲を聴くと、ボクは数年前に参加した友人宅でのクリスマス・パーティを思い出します。

麗しいバラのような女性が約10名参加した華やかなプライベート・パーティ。それに比して男性は3~4人でした。なごやかな会話や美味しい食事にみんなが幸せな気分になっていたとき、一角から女性陣の悲鳴が・・。

見ると、参加の男一人が酔っぱらってしまったのか、数人の女性に抱きついたり身体に触ったりの狼藉を始めたのです。

その緊急事態を鎮めるには、誰かがその酔っ払い男を連れ出さなければなりません。そのとき、なぜかみんなの視線は、唯一シラフのボクに注がれたのでした。

ボクとてその男と親しいわけでもないのに、無理やり腕を引っ張って会場から連れ出してタクシーを止め、一人で乗せて帰そうとしましたが運転手がOKしません。

そりゃそうですよね。

仕方なくボクがその男とタクシーに同乗して、結構遠い彼の自宅まで送り届けるハメになったのでした。

果たしてタクシー代数千円を出費し、その男とようやくオサラバしたものの、なんだかパーティ会場に戻る気分にはなりませんでした。

ボクとてパーティ会場から身体ひとつで出てきたわけで、会場に残した自分の荷物やコートが気にはなったものの、なんだかボク自身もやっかい払いされたみたいな気分になり、そのまま会場には戻らずに、直接自宅に帰りました。(終り)


映画だったら、むなしく自宅へ帰るシラフの男、しかも手ぶらで冬場にコートなしでとぼとぼ歩く後ろ姿に「酒とバラの日々」がバックに流れるとエンディングっぽくなりますね。

しかし実際は、こんなニガ~い想い出しか残っていません。

気分直しに、ボクの大好きなペリー・コモでも聴いてみましょうか。

ペリー・コモ



そうそう、ペリー・コモとバラといえば・・。(次回へ)