かつてボクの定番は、ナット・キング・コールでした。今も時々聴きたくなります。かの“ヴェルヴェット・ヴォイス”。

もう一枚。ロジェ・ワグナー合唱団の『Joy To The World』(ちなみにスリー・ドッグ・ナイトの、ではありません。「もろびとこぞりて」です)もこの季節には欠かせないアルバムでした。

ずいぶん昔の話になりますが、ある夏の日(なぜか夏だったのです)この無名のグループのクリスマス・アルバムを手にしてからというもの、このアルバムが、ボクの、そして我が家のクリスマス定番となりました。

このアルバムを聴かない12月はありません。

何年聴いても季節が巡るとまた聴きたくなるのが、このアルバムです。

$♪blowin' in the music The Singers Unlimited

ご覧のように、メチャ地味なジャケット。しかもアカペラ、多重録音です。まずは一曲。

The Singers Unlimited/Wassail Song



CD化されているのを見つけてから、友人や知人に何枚もプレゼントしました。誰もそのグループ名を知りませんでしたが、みんなに感銘を与えてくれたようです。

ザ・シンガーズ・アンリミテッド。アメリカ人4人組ですが、オスカー・ピーターソンの紹介で当時彼の録音契約があったドイツのレーベルMPSで最初に出たアルバムが『アカペラ』。

これも超地味なジャケットですが、「青春の光と影」「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」「ミシェル」「トライ・トゥ・リメンバー」など名曲・名アレンジ揃いで、その後このクリスマス・アルバムを含めて相当枚数アルバムも出ています。

リーダーは、元ハイ・ローズのメンバーだったジーン・ピュアリング。女性のリード・ヴォーカル、ボニー・ハーマンの切ない美しい歌声が魅力です。

⇒「青春の光と影」で紹介したの過去ブログです

もう1曲クリスマスの定番を・・・。もっともYouTubeにもこのアルバムは2曲しかアップされていません。

The Singers Unlimited/Silent Night



ザ・シンガーズ・アンリミテッドは、結局ライヴというものを一度も行いませんでした

後に紹介されたジーン・ピュアリングのインタビューで知ったのですが、かつて日本へのお誘いも何度かあったようです。ただ、彼らは“カラオケ・プラス・ワン”(自分たちのバック・コーラス・カラオケに併せて4人で主メロなどを歌う)で実演することがどうしてもしたくなかったので断ったとのこと。最初のアルバムの録音年は1969年ですから、もう40年も前のことなのですが、ザ・シンガーズ・アンリミテッドの目指した音楽表現は、いまも聴く人の心に響きます。

$♪blowin' in the music

一家に一枚、ザ・シンガーズ・アンリミテッドのクリスマス・アルバムをオススメしたいと思います。