十五夜が過ぎ、

台風が過ぎ、

体育の日(だれが何と言おうと、10月10日です)も過ぎてしまいました。

こんな季節に聴きたい曲は「スターダスト」です。

ホーギー・カーマイケル
が、母校インディアナ大学を訪れ、星空を仰ぎながら学生時代の思い出にひたっていたときに浮かんだメロディがこれ。1927年の夏の夜のことです。

(卒業生が夜の大学に、しかも夏休みに入れるのかなぁ、なんて詮索はしないでおきましょう。)

ミシェル・パリッシュが作詞したのが1929年だそうです。

レコードの大ヒットは1940年のアーティ・ショウ楽団まで待たねばなりませんが、おそらく最初の歌入り「スターダスト」を世に広めたのは、ビング・クロスビー。しびれるほどの甘い声で、クルーナーという男声歌手のカテゴリーを作りました。

Bing Crosby 1931


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名曲は歌い継がれ、後に世に出たナット・キング・コールの名唱がこの曲のスタンダード化に一役かっています。「スターダスト」は、おそらくビートルズの「イエスタデイ」が登場する前の、最もカバー録音の多かった1曲だろうと思います。

では、ヴェルヴェット・ヴォイスと呼ばれたキング・コールで・・・・

Nat "King" Cole


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ナット・キング・コールは若くして世を去りましたが、のちに愛娘ナタリー・コールが父へのトリビュート・アルバム『アンフォゲッタブル』を発表。
中でもタイトル曲を聴いた時に、父娘のデュエットを完成させた技術に感服した記憶があります。

それはプロモ・ヴィデオ映像でも復元されていました。父が歌うモノクロ画面に娘がマントル・ピースの前で歌う「アンフォゲッタブル」。

それから20年近くが経ち、その「アンフォゲッタブル」形式にて、昨年平井堅が「スターダスト」を美空ひばりとデュエットしています。

ボクは美空ひばりのアルバム『HIBARI sings JAZZ SONGS -Memories of Nat King Cole-』をCDで持っていますが、その1曲目が「スターダスト」。

平井堅との“アンフォゲッタブル”風コラボ、なかなか泣かせますね。

美空ひばり&平井堅(デュエット~unforgettableスタイルで)


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そういえばこの曲、1961年から日本テレビ系で放送されていた『シャボン玉ホリデー』のエンディング・テーマに使われていました。

番組の映像は見つけられませんでしたが、演奏はロス・インディオス・タバハラスの二人組ギター・デュオです。


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ゴン・チチとかデパ・ペペとか、のちのギター・デュオのお手本です。

*パソコンを買い替えたため、ブログ更新に手間どりました。やっぱVistaは、いまいちですね(汗)。