マイケル・ジャクソンが亡くなって、色んなミュージックビデオが流れ、思いは尽きません。
でもマイケルはボクにとっては夢にでてきた人のひとり。いままでにもたくさんの音楽を聴いてきましたが、それら憧れのアーティストとは夢の世界で接するだけだったような気がします。
ですからマイケルさんとは、シリア・ポールの歌ったこの歌でさようなら。
⇒リンク
シリア・ポールについては、70年代、ニッポン放送のラジオ番組『パンチ・パンチ・パンチ』を聴いていたかたならお分かりだと思いますが、DJをしていたモコ・ビーバー・オリーブの「オリーブ」さんです。
アルバムのライナー・ノーツ(厚家羅漢氏)によれば、そもそもこの曲はアン・ルイスのCMをきっかけに大瀧詠一に作曲依頼があって作ったものだそうです。
しかし当時のアン・ルイスはロック歌謡路線をスタートさせたばかりで、宙に浮いてしまいます。たまたま売り出し中の吉田美奈子のアルバム『フラッパー』に収録されることになり人気曲となりました。ちなみにこのアルバムは、“荒井由実に迫るほどの勢いで売れた”(同ライナーノーツ)そうです。
シリア・ポールのアルバム
その後大瀧詠一が自分のレーベル『ナイヤガラ』をスタートさせた時に、せっかく大瀧詠一の最高作となったのだから、とシリア・ポールを起用してのアルバム収録となり、
多くの外国曲のカバー・ソングスに混じってのアルバム・タイトル曲でメイン・トラックとなりました。
ちなみにシリア・ポールのアルバムにこんなコメントを寄せています。
≪私が少年時代に、一番影響を受けた、アルドン出版社のスタッフ・ライターの人達、そして今も尚、“打ちのめされっ放し”のフィル・スペクターのサウンドに捧げたいと
思います。 五十二年四月 大瀧詠一≫
↓これが最初の録音にして、大瀧詠一の名を知らしめた吉田美奈子のヴァージョンです。
夢で逢えたら/吉田美奈子(1975年)
⇒リンク
その後、この名曲はシャネルズから改名したグループによってもカバーされました。
夢で逢えたら/ラッツ&スター(ただしリンクのみ)
⇒リンクのみ
ラッツ&スター/夢で逢えたら
ラッツ&スターは、シャネルズ時代から顔を黒く塗ることで自分達のアイデンティティを世に示していました。黒人のドゥーワップ・グループへのオマージュです。
思えばマイケル・ジャクソンは、『オフ・ザ・ウォール』においても『スリラー』においても、黒人アーティストでした。ある時期から、顔が白くなってきたのは、自分のアイデンティティから抜け出したかった願望の顕れだったのでしょうか?
もとより個人的なスキャンダルに興味はありませんが、19世紀のミンストレル・ショウにその起源を持ち、トーキー映画創生期にアル・ジョルソンが顔を黒塗りにしたパフォーマンスで人気を博した白人達による差別的パフォーマンスから、一歩でも遠ざかりたいと願っていたのかもしれないと思うと、少し切ない気持ちになってしまいます。
でもマイケルはボクにとっては夢にでてきた人のひとり。いままでにもたくさんの音楽を聴いてきましたが、それら憧れのアーティストとは夢の世界で接するだけだったような気がします。
ですからマイケルさんとは、シリア・ポールの歌ったこの歌でさようなら。
⇒リンク
シリア・ポールについては、70年代、ニッポン放送のラジオ番組『パンチ・パンチ・パンチ』を聴いていたかたならお分かりだと思いますが、DJをしていたモコ・ビーバー・オリーブの「オリーブ」さんです。
アルバムのライナー・ノーツ(厚家羅漢氏)によれば、そもそもこの曲はアン・ルイスのCMをきっかけに大瀧詠一に作曲依頼があって作ったものだそうです。
しかし当時のアン・ルイスはロック歌謡路線をスタートさせたばかりで、宙に浮いてしまいます。たまたま売り出し中の吉田美奈子のアルバム『フラッパー』に収録されることになり人気曲となりました。ちなみにこのアルバムは、“荒井由実に迫るほどの勢いで売れた”(同ライナーノーツ)そうです。
シリア・ポールのアルバムその後大瀧詠一が自分のレーベル『ナイヤガラ』をスタートさせた時に、せっかく大瀧詠一の最高作となったのだから、とシリア・ポールを起用してのアルバム収録となり、
多くの外国曲のカバー・ソングスに混じってのアルバム・タイトル曲でメイン・トラックとなりました。
ちなみにシリア・ポールのアルバムにこんなコメントを寄せています。
≪私が少年時代に、一番影響を受けた、アルドン出版社のスタッフ・ライターの人達、そして今も尚、“打ちのめされっ放し”のフィル・スペクターのサウンドに捧げたいと
思います。 五十二年四月 大瀧詠一≫
↓これが最初の録音にして、大瀧詠一の名を知らしめた吉田美奈子のヴァージョンです。
夢で逢えたら/吉田美奈子(1975年)
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その後、この名曲はシャネルズから改名したグループによってもカバーされました。
夢で逢えたら/ラッツ&スター(ただしリンクのみ)
⇒リンクのみ
ラッツ&スター/夢で逢えたらラッツ&スターは、シャネルズ時代から顔を黒く塗ることで自分達のアイデンティティを世に示していました。黒人のドゥーワップ・グループへのオマージュです。
思えばマイケル・ジャクソンは、『オフ・ザ・ウォール』においても『スリラー』においても、黒人アーティストでした。ある時期から、顔が白くなってきたのは、自分のアイデンティティから抜け出したかった願望の顕れだったのでしょうか?
もとより個人的なスキャンダルに興味はありませんが、19世紀のミンストレル・ショウにその起源を持ち、トーキー映画創生期にアル・ジョルソンが顔を黒塗りにしたパフォーマンスで人気を博した白人達による差別的パフォーマンスから、一歩でも遠ざかりたいと願っていたのかもしれないと思うと、少し切ない気持ちになってしまいます。