だれでも知ってる名曲「二人でお茶を」、とくればドリス・デイ。戦後世代が憧れた健全なアメリカの代表選手みたいなステキな歌手・俳優です。
1950年に同名映画でドリス・デイは世界的に大ブレイクします。映画の予告編がYouTubeにありました。

Movie-original trailer 1950
ここでは歌詞を変えて歌っています。


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なんだか予告編だけで幸せな気分になってきます。

この曲は1925年のミュージカル『ノー、ノー、ナネット』のために書かれた曲。ヴィンセント・ユーマンスの作曲家としての出世作だそうです。
ドリス・デイのオリジナル盤(映像は静止画)です。優しい歌声に和みます。

Doris Day

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【その他、名演、名唱のかずかず】

ベニー・グッドマン(コンボ)、セロニアス・モンク、バド・パウエル、ジェリー・マリガン、レスター・ヤングなど数多いですが、
この曲をチャ・チャ・チャのアレンジで大ヒットさせたのはウォレン・コヴィントン指揮・編曲のトミー・ドーシー楽団(1958年)です。

Tommy Dorsey Orch. Tea For Two - Cha, Cha, Cha arr. & cond.by Warren Covington


フランク・シナトラを育てたトミー・ドーシーについては⇒過去ブログをご参照ください。
トミー・ドーシーは1956年に51歳の若さで世を去っています。

さてさて、「Tea For Two」の白眉はアニタ・オデイ。
1958年のニューポート・ジャズ・フェスを新進気鋭の写真家バート・スターンが撮影した記録映画に
収録されています。

白昼、観客との楽しいコラボ・シーンが幸せな気分にしてくれます。
それにアニタの急速テンポによるスリリングなパフォーマンス。

何回観ても、しびれます。ため息がでます。

Anita O'Day Tea For Two- live at 'Jazz on a Summer's Day'邦題『真夏の夜のジャズ』1958 Newport Jazz Festval by Burt Stern


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この映画の邦題を「夏の日」とせずに「真夏の夜のジャズ」としたセンスも光っていますね。
未見のかたは、ぜひぜひご覧ください。