前回のジャンゴ・ラインハルトに続いて、今回はギターつながりでレス・ポールの登場です。去夏彼のドキュメンタリー映画が公開されました。喜び勇んで見に行きました。もうDVD化されています。

♪blowin’ in the music 映画『レス・ポールの伝説』DVD
93歳でなお毎週NYのジャズ・ライブに出演しているバリバリの現役おじいちゃん。もう最高でした。映画のポスターなどには主にこの写真が使われています。

♪blowin’ in the music 93歳とは思えないレス・ポール
なんといってもソリッド・ギターの開発者として有名ですが、もう一つ「マルチ・トラック・レコーディング」(多重録音)の発明者としての偉大な功績に対して、音楽産業に携わっている人たちは、レコーディング・アーティストを含めて、レス・ポールのいるニューヨークには足を向けて寝られないのではないでしょうか?

レス・ポールが多重録音を活用して放ったヒット代表作は「モッキン・バード・ヒル」です。奥さんのメリー・フォードが多重で歌っています。

Mockin' Bird Hill/Les Paul & Mary Ford


 ⇒リンク



ところが多重録音によるヒットという点では、パティ・ペイジの「テネシー・ワルツ」に先を越されてしまいます。映画でもインタビューに答えていましたが、とても悔しがっていました。

パティの「テネシー・ワルツ」が1950年11月にはミリオン・セラーの大ヒットを記録。
追っかけるように録音して発売したレス・ポール&メリー・フォード盤は、1950年12月30日から長期チャートインしますが、パティ盤には追いつけず、最高位6位どまりでした。

後にテネシー州の州歌にもなった「テネシー・ワルツ」に敬意を表して、パティ・ペイジ自身が二重唱したヴァージョンです。



 ⇒リンク

パティ・ペイジの動画もありましたが、音声が多重ではありませんでした。

ところでボクのレス・ポール・CDコレクションは、これです。


♪blowin’ in the music 90歳バースデイエディション/ベスト盤

あ、映画の話に入る前でこんなに長くなったので、映画の内容は次回ということで。