【Q】このお二人の共通点とは?

Judy Garland

Barbra Streisand

答えは、1.二人とも若くして一躍スターになったこと、
2.二人とも『A Star Is Born』という映画に主演したこと、でしょうか。

ジュディは1922年生まれ、バーバラは1942年生まれです。ちょうど20歳違い。

サクセス・ストーリーとしては、バーバラは1963年、デビュー・アルバムがいきなりグラミー賞を受賞してトップ・レディに躍り出ました。

そしてバーバラの映画での出世作は『ファニー・ガール』です。その主題歌「ピープル」は、バーバラを代表する曲となりました。
貴重なモノクロ映像がYouTubeにアップされています。
Barbra Streisand - People


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これは1930年代に一世を風靡したミュージカル女優、ファニー・ブライスをテーマにした映画です。
それにしても見事な歌心、歌力に引き寄せられます。この曲を何度聴いたか分からないくらいです。

一方のジュディ・ガーランド
16歳のときに映画『オズの魔法使い』でこの映画のためにつくられた名曲「虹の彼方に」を見事に歌いました。


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ジュディ・ガーランドはこの映画でアカデミー特別賞を受けています。以来、この曲はジュディのテーマ曲となっていますが、この名曲のカバー・レコードは無数にあります。

ところで、重箱問題。バーバラとジュディが同じ内容の映画に主演したという共通点があると書きましたが、“邦題がちょっとだけ”違います。

バーバラ・ストライサンドの主演した映画は『スター誕生』でジュディ・ガーランド主演映画は『スタア誕生』。この映画化第一作は1937年、原作者のウィリアム・ウェルマンが監督したもので、ジュディ版が3回目の映画化、バーバラ版が4回目なんだそうです。
それにしても、いきなりスター街道を驀進した二人がそれぞれ同じ原作の、しかも『スタア(スター)誕生』という象徴的なタイトルの映画に主演するのも何かの因縁?

ちなみにジュディ・ガーランド版『スタア誕生』のなかで歌われる「The Man That Got Away」は、「虹の彼方に」の作者の一人、ハロルド・アーレンが作曲しています。

Judy Garland-The Man That Got Away from A Star Is Born


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この映画は、神経を病んで第一線から離れていたジュディ・ガーランドの再起第一作となったそうです。

*ところで、バーバラ版『スター誕生』は、その映画に主演した男性シンガー/俳優、クリス・クリストファーソンとのつながりの中でご紹介します。