こんな素晴らしい2ショットがありました。

ラヴィ・シャンカールとジョージ・ハリソン

人気絶頂のビートルズがはまったもの。それはインド哲学とインド音楽でした。なかでもジョージ・ハリソンのインド音楽への関心は深く、かのパティ・ボイドへの愛を置き去りにするほどだったとか。

ジョージの師匠が、ラヴィ・シャンカールでした。
ビートルズならずとも、世界をコンサート・ツアーで渡り歩く日々を体験すると、本当にうんざりしてくるのでしょう。とくに彼らは、行く先々で超熱狂のファンとカメラの放列に取り囲まれたわけですから、無理もない気がします。そこでインド哲学やインド音楽の「瞑想と現実逃避」が魅力的に写ったにちがいありません。

60年代後半以降、スリ・チンモイ師など多くのGURUが登場します。カルロス・サンタナやジョン・マクラフリンが「魂の兄弟たち」としてスリ・チンモイ師に心酔していたこともよく知られています。

ラヴィ・シャンカールはシタールの演奏で、ジョージを始め多くのアーティストに影響を与えました。

YouTubeにラヴィ・シャンカールがジョージ・ハリソンにレッスンする動画↓があります。
George Harrison's sitar -lesson with Ravi Shankar


(⇒リンク)

私にはインド音楽を解説するほどの知識はありませんが、旋律に関する規則「ラーガ」とリズム周期の理論「ターラ」を基にして演奏が行われます。
延々とつづく螺旋階段のようなシタールの技法に、瞑想しつつ忘我の境地を迎えるのでしょう。超俗人の私には、想像を絶する世界です。

Ravi Shankar - Raga Rangeela Piloo


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ちなみにラヴィの隣で演奏しているのは、実の娘アヌーシュカ。EMIミュージックからCDも発売されている美人シタール奏者です。

 アヌーシュカ・シャンカール


その後ジョージは、ラヴィ・シャンカールの勧めでバングラデッシュ・コンサートを主宰して社会貢献を実践します。
またこんな名盤「All Things Must Pass」という、読み方によっては仏教の無常観に通じるタイトルのアルバムを発表、「My Sweet Load」も大ヒットしました。

 ジョージのソロ代表作です

*そのラヴィ・シャンカールには、アヌーシュカのほかにも娘がいます。異母姉妹のノラ・ジョーンズです。次回はその親子物語を。