この二人の友情は長くて深いものがあります。

 二人は最後まで親友でした。

その間には、一人の女性パティ・ボイドの存在があったことはいまさら説明の必要がないくらい有名です。

 パティ・ボイド

前回クラプトンについて紹介しましたが、デレク・アンド・ザ・ドミノスとして録音した「レイラ」は、親友ジョージ・ハリソンの当時の妻だったパティへのつのる想いを綴ったナンバーでした。

アルバム「レイラ」がリリースされたのは1970年12月、不評だったとのことです。そのまま次のアルバムのレコーディングに入ったまま、グループは空中分解します。

実はクラプトンの「レイラ」が最も評判となったのは、MTVの番組「Unplugged(アンプラグト~電気楽器を使わないアコースティック・ライブ)」だったのです。
しかもクラプトンはMTVに出演したものの、そのライブをCDとして発売することには相当抵抗があったとのことです。
でも結果的に大成功を収めたのでした。

これが↓LAYLA/Eric Clapton-Unplugged version



このヴァージョンで初めて「レイラ」を聴いた世代も多いようです。

私には、オリジナル「レイラ」よりMTV「レイラ」のほうが、より“レイド・バック”しているような印象があります。
皮肉にも、1992年発売のMTV「アンプラグド」CDが、過去のクラプトンのどのソロ・アルバムよりも売れたといわれています(全世界で1000万枚を超えたとのこと)。
アコースティック・ギター・ブームのおまけまでつきました。

 おなじみ「アンプラグド」のジャケット

ところで、「レイラ」から始まったクラプトンのパティへの求愛が功を奏し、パティはエリックと結ばれることになります。

その決定打となったのが「ワンダフル・トゥナイト」。エリック・クラプトンは自分のライブでパティをステージに上げてこの曲を演奏したらしい。
女性の立場からすると、まさに天にも昇る想いでしょうか?

Eric Clapton - Wonderful Tonight




1979年3月に結婚式を挙げた二人は、5月に結婚披露パーティを開いたのでした。
そこには元ビートルズのポール・マッカートニーやリンゴ・スターとともにジョージ・ハリソンも参加してお祝いのセッションが繰り広げられています。
 「ワンダフル・トゥナイト」収録のアルバムです

その前年にジョージには、恋人オリビアとの間に息子ダニーが誕生していたのですから、もはやジョージの心の傷も癒えていたということですね、きっと。

 トゥー・ショットです。

*次はエリックとジョージの続きを。