セリーヌ・ディオンとジョシュ・グローバンプロデューサーであり作曲家でもあるデヴィッド・フォスターの申し子、
ジョシュ・グローバン(前回ブログ参照)とセリーヌ・ディオンのデュエット映像です。デヴィッドもピアノで参加しています。カッコいいですね。
このセリーヌ・ディオンもデヴィッド・フォスターが売り出しに大いに貢献しています。「Falling Into You」が出世作です。
そもそもセリーヌは日本に縁が深く、古くは1982年のヤマハ世界歌謡祭に参加し、最優秀賞を獲得しています(ただしグランプリではありませんが)。参加曲は、Telement J'ai D'amour Pour Toi(So Much I Have Love For You)(ママに贈る詩)で、なぜか「フランス」からの参加となっています。曲もフランス語で歌っています。
古くからセリーヌのファンの方は、初期のレパートリーはフランス語で歌われていることをご存知ですよね。生まれはカナダのケベック州ですから、フランス語圏。1968年3月30日、フォーク・ミュージシャンの両親のもと14人兄弟の末っ子だそうです。
小さい頃からとにかく歌の好きな、そして非凡なほどうまい子供で、それに気づいた母がデモ・テープを録り、偶然耳にした地元のプロデューサー/マネージャーに見い出され契約を結びます。その人物レネ・アンジェリルとセリーヌの運命の出逢いで、現在も公私共にパートナーです。

デヴィッド・フォスターの最初の貢献は意外なところにありました。1989年のジュノ・アウォーズでのパフォーマンスの際にデヴィッド・フォスターから強いアドヴァイスを受けて、2カ月間ベルリッツに通い英語を特訓します。さすが同じカナダ出身ならでは。
アメリカで通用する=世界で通用する=英語がキチンと発音できないとダメ、という公式はいまもポピュラー音楽界の基本条件だそうで、かつて日本から多くの「英語で歌う」アーティストたちが鳴り物入りで外征していますが、アメリカでの最初のハードル「発音問題」がクリアーできないために成功事例がほとんでないといわれています。そのかわり「全世界発売」という肩書きでチャッカリ箔をつけることには成功されていますが・・・。
ところでセリーヌ・ディオンが日本でブレイクしたのは、デヴィッド・フォスターが作曲・プロデュースしたフジテレビのドラマ『恋人よ』の主題歌に「To Love You More」が使われたところからです。
130万枚売れたそうで、録音で共演した葉加瀬太郎さんはその後もセリーヌのコンサートなどにしばしばゲストとして出演しています。↓この曲です。
Celine and Taro Hakase - To Love You More Live(David Foster, Junior Miles)
セリーヌが世界的ブレイクしたのは、この曲の数年前にアニメ映画の主題歌に使われたことがきっかけでした。
*次回は、セリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンとのデュエット曲です。