前回ご紹介した父娘デュエットのNo.1ヒット「恋のひとこと(Somethin' Stupid)」をシナトラ御大の死後カバーしたのがイギリスの人気歌手、ロビー・ウィリアムズです。しかも、映画俳優ニコール・キッドマンとのデュエットです。ミュージック・ビデオもあります。

ロビー・ウィリアムスとニコール・キッドマン「恋のひとこと」


映画「ムーラン・ルージュ」のキッドマンの歌は吹き替えではありません。あまりに素晴らしかったのです。そこでロビーはニコール・キッドマンにこの曲のデュエット録音を申し出て、即OKをもらったそうです。しかもこのビデオです。なにもベッド・シーンにしなくてもいいと思いませんか!(怒/涙)

ロビー・ウィリアムズ、といっても日本では知名度は低いようです。元TAKE THATのメンバーです、といってもよけい分からないかも。数年前からソロ歌手として大成功した人気ものだそうです。

こんなルックスです。
ロビー・ウィリアムズ

彼は十代のころから、「フランク・シナトラが自分の最も好きな歌手だ」と公言してはばかりませんでした。そしてついに、シナトラと共演(?)するチャンスを得ます。といっても、シナトラの死後2001年のこと。

曲は、「マイ・ウェイ」が御大の定番となる以前に、シナトラが得意とした“年輪ソング”「It Was A Very Good Year」という曲で、ロビーはその曲を自分のアルバムに収録するだけではなく、アルバム発売記念ライヴ(ロイヤル・アルバート・ホールです)で、自分は1番と2番を歌い、3番と4番はシナトラのヴァージョンを再現しています。

歌詞は1番が17歳の楽しかった1年、2番が21歳の楽しかった1年、3番が35歳の楽しかった1年、そして4番が「人生のたそがれ」の楽しかった1年をしみじみ歌い上げるもので、フランク・シナトラならではの年輪を感じさせてくれる素晴らしい楽曲です。

「It Was A Very Good Year」の“変則デュエット”(同時に歌うわけではないので)の映像がYouTubeにありました。とくに3番、4番はシナトラの歌唱+映像つきです。(とりわけシナトラ御大の3番,4番の歌唱の素晴らしいこと!)



この映像を観ていると、ナタリー・コールが亡き父ナット・キング・コールと(テクノロジカルに)デュエットした「Unforgettable」を思い出してしまいました。

興味のあるかたは、シナトラの名唱「It Was A Very Good Year」を試しに聴いてみてください。Frank Sinatra "It Was A Very Good Year"(映像は動画ではなく、シナトラのスライド・ショウで、音源もライヴすが・・)



それらの曲が収録されているロビーのアルバム「SWING WHEN YOU'RE WINNING」のジャケットです。(ちょっとフレッド・アステア<右>に似てません?)
 

ところで、私がこのアルバムに収録されている曲でニコール・キッドマンとのデュエットやシナトラとの(テクノロジカルな)デュエット以上に、もっともっと驚き慌てふためいた(ちょっと大げさ~(^^;)曲がありました。「ビヨンド・ザ・シー」です。

*その曲を歌って大ヒットさせたシンガー、ボビー・ダーリンが次回登場します。(ワタクシpopfreakの少年時代からのアイドル!です。)