親子の写真です

偉大な歌手の子供が、「七光り」を感じさせずに自力でヒットを連発した筆頭格はナンシー・シナトラでしょう。とりわけ親子でデュエットした「恋のひとこと(Somethin' Stupid)」は、ビルボード誌のチャートで1967年4月15日から4週間ナンバー1ヒットを記録しています。


(ちなみに竹内まりや+大滝詠一のデュエットで「恋のひとこと」も最高!ですよ~)

ナンシー・シナトラは、その他にも⇒「レモンのキッス」
⇒「にくい貴方」
⇒「シュガータウンは恋の街」という大ヒットを連発しています。
(この曲の映像にあるような超ミニスカート+白いブーツ姿を流行させたのはナンシーさんではないでしょうか?)

ちなみに「恋のひとこと」を作ったカーソン・パークスは、ヴァン・ダイク・パークスのお兄さん。ヴァン・ダイクといえばソフトロックの名盤「Song Cyle」でとりわけ日本ではファンが多いひとですね。

Song Cycleジャケット

またヴァン・ダイクの人気にはもう一つ理由があって、日本のロック・グループ、はっぴいえんどのアルバムのプロデューサーを努めた人として評価が高いためです。そういえば昨年夏の細野晴臣さん還暦記念コンサートにも参加していました。渋く年輪を重ねた姿は、本当にカッコよかったです。

親子でチャートNO.1になったことがあるのは、パット・ブーン「ムーディー・リヴァー」と娘のデビー・ブーン「ユー・ライト・アップ・マイ・ライフ」だと『ビルボードNo.1ヒット』にありますが、それぞれが別々に歌った曲ですしね。確かリッキー・ネルソンも親子三代にわたってNo.1ヒットを記録したといわれていますが、親子デュオでのNo.1は他に例がありません(よね?)。

ところでこの「恋のひとこと」を世紀の美女とデュエットでカバーするだけではなく、シナトラとデュエットしたイギリスの国民的男性歌手がいます。

*次回は、その(憎っくき)ロビー・ウィリアムスとシナトラについてお伝えします。