カトリーヌ・ドヌーヴは、現在もフランスを代表する女優さんです。
ビヨークとの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」や「8人の女たち」でもエレガントなオーラが立ち上っていましたね。




でも、前に紹介した「シェルブールの雨傘⇒[1]や「ロシュフォールの恋人たち⇒[2]では共に吹き替えだったためにドヌーヴさんの生歌を聴くことができませんが、オゾン監督の「8人の女たち」では自身で「TOI JAMAIS(邦題;あなたは決して)」を歌っています(サントラに収録)。なかなかステキな歌いっぷりです。



ところで一方のセルジュ・ゲンスブールについては、ちょっと説明しておく必要がありそうですね。

ドキドキ・歌手、俳優、作詞家・作曲家、また音楽プロデューサーとして多くの美女をプロデュース
ドキドキ・代表的なヒットは、「ジュテーム・モア・ノン・プリュ/withジェーン・バーキン」「夢見るシャンソン人形/フランス・ギャル」「唇のよだれ」など。
ドキドキ・両親は帝政ロシア時代のユダヤ人で、セルジュはパリ生まれ。
ドクロ・ジタン(タバコ)のチェーン・スモーカー。また酔っぱらってのテレビ出演で暴言・奇行など多し。
ドクロ・フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」をレゲエ・ヴァージョンで歌って右翼に狙われる
叫び・1991年、62歳で死亡。「セルジュ・ゲンスブールは、ジャンソンをひとつの時代の感性を証言する芸術としての域まで高めてくれた」とはミッテラン大統領のコメント



↑若き日のセルジュ・ゲンスブールの写真です。
1958年のデビュー曲「リラの門の切符切り」、ちょっと聴いてみてください。




ゲンスブールとドヌーヴとの接点は映画「ジュヴゼーム」での共演からのようですが、その後ゲンスブールはドヌーヴのLP「神様はバナナタバコが大好き」で音楽プロデューサーを勤めました。

でもアルバムは結果的に失敗に終わります。

ドヌーヴの証言「私たちはアルバムを作りたかったんだし、歌うことは素晴らしいこと。セルジュは女優にとっては間違いなく最高の作家だと思うわ。」




(これがアルバム・ジャケット↑)

でもその時期はジェーン・バーキンと別れた直後のことだったためにゲンスブールはこんなコメントを残しています。
「そう、私は最悪の状態だったよ。カトリーヌは・・、単に私が苦しい状態から抜け出すのを助けてくれた・・」

でも、でも、二人のこんな写真↓を見ると、友情を超えているのではないか~ショック!、と邪推したくなってしまいます。



俳優さんの言動は、どこまで現実でどこからが演技なのか、素人には分かりかねますよね。

*次回は、セルジュ・ゲンスブールとブリジット・バルドーです。

(注:セルジュ・ゲンスブールに関する記述は、「ゲンスブールまたは出口なしの愛」(ジル・ヴェルラン著・永瀧達治訳)を主に参考にしています)