サラ・ヴォーンの名盤の一つにブラウニー(クリフォード・ブラウン)との協演盤があります。
(↓これが帯付きジャケット、マイコレクションです)



50年代中期の“モダンジャズ”全盛期のなかでウタものアルバムにも絶妙の作品が多数ありますが、マーキュリーに移籍したサラと同系列のエマーシーと契約したブラウニーとのセッションは中でも絶品の1枚です。

同じ時期にブラウニーは、ダイナ・ワシントン、ヘレン・メリルとの協演録音を行っています。いずれも素晴らしいできばえです。



さて、サラとブラウニーの極めつけとされるのは・・

「ララバイ・オブ・バードランド」

 ⇒リンクのみですが

サラ・ヴォーンの特徴は、そのチャレンジ精神にあるようです。

スタンダード・ナンバーのみならず、ビートルズの曲(ミシェル、イエスタデイ)、
バッハ曲を元にしたラヴァーズ・コンチェルトなど(最近、これはバッハ原曲にあらずとの説があるようです)。この曲、数年前にもドラマ「不機嫌なジーン」で使われてまたまた大ヒットしたのも記憶に新しいところ。

かと思うと、こんな大がかりコンサートにも出ています。

なおサラは、バークリー音楽院から名誉博士号を授与されたそうです。
そんな多彩な活躍が評価されたのでしょうね。

「セプテンバー・ソング」ウィズ・ウィントンマルサリス


クリフォード・ブラウンは、若手トランペッターとして嘱望されながら、交通事故で突然の死を迎えます。25歳の若さでした。

ベニー・ゴルソンが追悼する名曲を書いています。

リー・モーガンの右にいるのが、(たぶん)ベニー・ゴルソンです。

「アイ・リメンバー・クリフォード」


そのリー・モーガンも、1972年ジャズクラブにて愛人によって射殺されています。

*この次もジャズ・ミュージシャンにすると、ジャズ沼から抜けられなくないそうなので、目先をパリに向けてみます。サラ・ヴォーンとミシェル・ルグラン、この組合わせにしましょう。