ちょっとスマートなマンシーニさんです。
マンシーニのカバー録音数多しといえども、最も充実した
アルバムの1枚が「サラ・ヴォーン・シングス・
ザ・マンシーニ・ソングブック」でしょう。
酒バラやシャレード、ムーン・リヴァーなどバラード系も素晴らしいですが、
とりわけリズムものにサラの力量全力発揮です。
どちらかといえば、クールなマンシーニのメロディに乗るサラの
こってりグルーヴ感のコンビネーションが絶妙なのでしょうか。
マンシーニの出世作「ピーター・バン」のテーマをサラは歌詞付きで
ぶっ飛ばします。
上がジャケット写真(イラストがちょっと実物<下の写真>より
スマートじゃーありません?)
YouTubeはヴァーブの正式サイトなので、URLのみ以下に貼り付けます
ぜひ鑑賞してください)
http://jp.youtube.com/watch?v=VPPVt5WzdTQ
LPのジャケット裏にHank Mancini(ヘンリーの愛称)名義で
こんなコメントがあります。
「作曲家というものは、自作を極めつけのヴァージョンで歌ってくれる
歌い手を心に決めているもの」。
その選ばれし歌い手は、シナトラが最高で、
後はトニー・ベネットとアンディ・
ウィリアムス、女声ではエラとサラ。かれらがここ数年、私に
とっての定番だとも書いています。さすが大御所、逆指名ありということですね。
なお、このヴォーカル・ヴァージョンを聴くたびにイタリアン・ポップスの
ジチオラ・チンクエッティ「雨」とリズムがごっちゃになってしまうのです。
*サラ・ヴォーンときたら、次はやっぱクリフォード・ブラウンでしょう。