不都合な偽装6-2 | 西森大学文芸部

不都合な偽装6-2

良かった・・・気にしてないみたいだ。
「お前この授業取ってたっけ?」
「ああ、この授業出席取ってないだろ。一応授業登録しておいて家で自分の用事を済ませてたんだ。」
「そうか・・・お前あきらかに先週と比べて頬がこけてるぞ、大丈夫か?」
「ああ、大丈夫。用事がちょっと大変だったから・・・」
「・・・テスト?」
「違うんだ、な、あ、いや、そう、テストの対策だ・・・」
「へえ、偉いなお前。で、何で今回は出席してるの?」
「あ、そ、それは、じ、授業、授業始まるぞ」
前を見ると実際に教授がほぼ準備を終えている。はぐらかされた気がするけどまあいいや。
しかしこいつ見るたびにそわそわしてるな。