不都合な偽装5 | 西森大学文芸部

不都合な偽装5

ざまあ
どうしよう、一応慰めに行った方がいいかな。・・・いいや帰ろう
一部始終を見送った後大学のバス停へ向かう。と、その時ベンチでユウキが座っているのを見た。
「よう」
「ああ、細川」
こいつ何か疲れてる顔をしている。朝に中田としゃべってるのがそんなに苦痛だったのか?
「どうした、顔色悪いぞ」
「ああ、これから忙しくなりそうでね・・・対策を練ってたんだ」
「・・・何の?テストはずっと後だろ?」
一瞬はっとした顔を見せた。え、マジで勘違いしてたの?
「そ、そうだな。いや、でも最近は大変なんだ。」
へえ・・・そんな顔されるとなんかこっちが暗くなってくるわ。そうだ、こいつが喜ぶような話しよう。
「そ、そういえばさっき中田が授業毎回邪魔してるから教授からクビ宣告食らっててさ。これであいつも懲りるかもよ。お前語学のクラス一緒だったから環境とかなんかの話されて大変だったろ?」
「そう、それが問題なn・・・いや、何でもない。そ、そろそろ行かなきゃ。じ、じゃあまたな!」
あ、いっちゃった・・・余計なおせっかいだったかな?今度見かけたとき声かけるの気まずいなあ・・・
来週あいつと会う時は中田の話はノータッチで行くか・・・