パラレルの政治力学 6 | 西森大学文芸部

パラレルの政治力学 6

「あああああもう何なんだよこの夢ふざけんな!」
「細川君落ち着きなさい!これは夢じゃない。現実だ。」
「じゃあ何なんだよ今のコントは!90年代でも放送コードに引っ掛かるだろうが!」
「それでも放送されたんだ!これはコントじゃない!いいかい、この世界には投票権というものがないんだ。5年に一度日本国内で大戦争をして勝った方が次の戦争まで独裁を続ける、それが政権合戦だ。山ほど人死にも出る。本当に愚かしいよ。」
「それがこの世界の『特殊条件』か?」
「いいや、それは第24世界、すなわち君の世界の『特殊条件』だ。ほかの世界にそんなのはない。」
「で、でもそんな分かりやすい事で大騒ぎしないでも・・・」
「唯名論だ細川君。最初からこの世界にそんなものないんだから気付きようがないだろ!自己満党は投票権というものは君の体の中に物体として存在すると思い込んでいるんだ。あり得ないどころか想像もつかなかったものが突然現れたものだから、ああいう突飛な発想になる。」
「でも結局何の根拠も示せなかったのによくあんな結論になったもんだ」
「党の名前を見てみろ」
「あー。」
「な。」
「そういえば他に政党ってないの?」
「他のは残りカスと変態みたいなもんだからどうでもいい。」
「そうか・・・。待て、じゃあ表裏党もあのパーティで俺を・・・」
「いや、奴らは違う。奴らは君の世界でいう与党だからあらゆる機関を使って投票権の情報を集めることができたんだ。だから真実に近い情報を持っている。」