20〇〇年(そう遠くない未来)
いつも呑気な顔で往来を闊歩している大工の源公が珍しく血相変えて
息せききってご隠居の元へ駆け込んだ。
「ご、ご、ご隠居、大変だよ~よっ」
縁側でのんびりと煙草をくゆらせていたご隠居が源さんの慌てぶりに
驚いて、持っていた煙管を思わず取り落しそうになる。
「ど、ど、どうしたい、源さん、そんなに慌てて」
「慌てたくもなりまさぁ、ご隠居」
「だから、どうしたっていうんだい?」
「あ、ですよ、あ!!」
「あ?」
「今度は“あ”っていう文字が使用禁止になっちゃたよ」
それまで、のんびりとした表情でいたご隠居もにわかに厳しくなる。
「なんと、あじゃと?してその理由は?」
「“あ”の文字は、聞く人が、あっ、と驚いたりして危険だから、今後は使用禁止だと」
「なんと・・・」
「あ、驚いた、あぁ、びっくりしたとか。なにかと、あ、は人心を惑わす言葉だかろとよ」
「先月、“う”が禁止されたなかりじゃろ」と隠居は声を落とす。
「その、理由が振るってら、“う”は、うっ、て気絶を連想させるから、禁止になったんだよな」
「〇む・・・」
「こちとら、やりにくくて仕様がないぜ。あの、〇たを〇たいたくても、気分が出ないよ」
「なんの、〇たじゃな?」
「石川さゆりの〇れだよ、〇れ。♪〇えの発の夜行列車、おりた時から♪」といい声で〇たうが
ぶつぎれの歌詞では、どうも意気も上がらないようだ。
「おお~なるほど」
「少しも調子がでないよ」と嘆息する源さん。
「お上もやりすぎだよ」とご隠居も思わず肩を落とす。
発端は暴走気味の〇〇会のへイトスピーチを規制する法案がすんなりと上程、
可決されたことからであった。
「〇〇人殺せ」「ゴキブリ」などと聞くに堪えぬなどの愚劣で下劣な
言葉を法的に禁止する、ひとつ括りで、全ての批判や言葉が禁止され、
誰かが、ヘイト・スピーチだ、これは、と訴えると、雪崩うつように、気に入らない
言葉や単語が、ヘイト単語に認定され、口にするのも、使用するのも、厳しく
取り締られるようになったのである。
〇〇会が言放つ嫌悪すべき言辞など、法で以って規制を図るのではなく、
自浄作用の働きで、自然淘汰するに任せれば良かったのだ。
お上に任せることで、またぞろ、ひとりひとりの判断や常識を、信頼することなく、
責任を放棄させてしまった、そうして、そのような自称人権派が跋扈する愚かな
結果を招いた・・・。
どんなに、愚かなことでも、物を言わさぬような規制があってはならない。
上から封じ込める、などの愚策は避けるべし。
愚かなことを言っている人にその愚かさが自身に跳ね返ってくるだけなの
だから。
そのような、自浄作用が働かない国は・・・滅びるぞ。
源公がご隠居に慌ててご注進に及んだ数日後・・・。
源公がげんなりとしてご隠居のところへ再びやってきた。
「源さん、どおしたい?そんなにやつれて」
「〇〇、〇〇〇〇〇〇!!」・・・①
「うん?何を言ってるんだい。さっぱりわからんぞ」
「〇〇〇〇〇、△□*!!」・・・②
「わからん、といってるだろが」
「〇〇〇△□#☆$!!」・・・③
「どうしたってんだろ?全く」
「〇〇〇△□#☆$!!」・・・④
以下、続く。
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書いてる本人も何を言っているのかさっぱりこん、なので源さんの
言葉を訳しますと・・・。
「ご隠居、大変だぁ。こんだぁ、いろは、全ての文字が禁止になっちゃたよぉ」・・・①
「すべて使用禁止だとよぉ」・・・②
「日本語は汚い言葉だから、今後は使っちゃダメ」・・・③
「今日からは英語が国語だって」・・・④
翻訳がなされた源さんの言葉を聴いたご隠居は莞爾とわらう。
「なに、源公心配するな。アメリカの54番目の州に正式に
認められただけじゃよ。本卦帰りじゃ」
などと、相変わらずの、あほくさい、想像ですがぁ。
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さて、〇田芳生議員(あ、が使用禁止)などが中心になって、
〇特会のヘイトスピーチに規制を掛ける動きを見聞して、上記のような
思いを抱いた次第。
〇特会の物言いは、表現の自由を逸脱している、との主旨。
確かに、在特会のアジテーションやプラカードは、誉められた代物ではない。
あのような乱暴で理性に欠けた主張がいつまでも、賛同を得て、活動事態が
参加者がどんどん増え膨張していくのか、否か。
そう、問われれば、No,としか言いようがない、のですが。甘いですかね?
ヘイト・スピーチの線引きはどこに引くのでせう?
なんだか、物言えば唇寒しの、息苦しい社会の端緒になるのか?
〇特会の活動が。一部の権力者にとって、恣意的に、好き嫌いで判断。
言葉を狩に、拍車をかける。
いやぁ~な世間になるのだけは、避けたいのですが・・・。
ひも付きの正義を振りかざすのはどうもね・・・。
*注 音頭をとっている人が、どうも信用できないので、危惧しています、
正直な所。(あっ、ヘイト・スピーチや)
卵が先か鶏が先かではないけれど・・・。
結構、〇特会vsし〇き隊で聴くに耐えない罵倒・中傷合戦を繰り広げて
ますなぁ、眺めてますと。
