久しぶりに崖っぷちの道を自家用ジェットで走る
白のライフを「自家用ジェット」とわたしは呼んでいる。
渓谷に沿った狭い道
急なカーブが何度も続く
目が回りそうになる
時々、対向車がくる
緊張の瞬間
ギリギリなのでゆっくりとすれ違う
お互いに頭を下げて挨拶する
みんな知っている人
この先には母の実家がある
景色の良いところで車を停める
崖にゆっくり近づいて下を見てみる
ずっと下で川が龍のように暴れている
紅葉の終わった茶色い楓や楢の葉があちこちにへばり付いている
100メートルぐらいはあるのか?
小さい石を落としてみる
いつまでも転がっている
ここで自ら命を絶った人が何人もいる
わたしはいつも思う
ここから落ちる勇気があるんだったら…
なんでも出来るんじゃないのか…
死ぬ気でやれば??
なんでも出来る
また元気が出てきた。
自家用ジェットに乗り込む
ゆっくりと走り出す
母の実家には囲炉裏がある
今日は何を作っているんだろう
だいこん汁か、粕汁か…
楽しみだ。
