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……………虹……………
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いつもそうよ。
拗ねるとキミは、
私の大事なものを隠すでしょ。
その場所は、決まって同じだから。
今日は先に行って待ってみるわ。
彼のアトリエとなっている部屋に入って、並べられた絵を眺める。
何度見ても、息を飲むような迫力のある絵。
この才能は、俺には決して真似できない。
季節達が夕陽を連れてきて
影が私を見つけて延びる。
ガチャンと玄関の閉まる音。
もうすぐ、彼はここに来る。
「…はい、捕まえた」
「なっ…!」
ビックリした顔で、私を見つめては
急に口尖らせ、プイッと外見るの。
そんな大野さんを入口で捕まえて、そのままリビングへと連れて行った。
ソファに座らされた大野さんは、
不服そうな目で俺を睨みつけてる。
「返して」
「…何を」
「それ」
「どれ」
「ポケットに入れてるやつ」
「何もないよ」
「あ、そ」
少し間を開けてから、不意を突いて大野さんに飛びかかる。
突然の出来事に身体がついていかない彼をよそに、ポケットから俺の携帯を取り返した。
さっきまで収録をしていて、家に帰ってきたら携帯が確かに入れた鞄の中からなくなっていた。
すぐ検討がついて、案の定彼が持っていた。
「全く…もう直ぐギルド戦の時間なんですから」
と言っても、まだ後30分あるか…。
なら、こっちのお相手がまず優先かな。
「で、何に怒ってるんです?」
「…別に」
「何よ、教えて?俺何かしました?」
近くにあったクッションを抱きかかえてる大野さんは、一瞬だけ俺を見て、ぼそっと呟くように口を開いて言ったのは
「…今日、ずっとゲームばっか。昨日もそうだった。なのに今もまたやろうとして…いつになったら俺を構ってくれんだよ。
やっと個展も開催できて落ち着いたってのにさ」
何とも可愛い、嫉妬の言葉だった。
それがあまりにも可愛すぎて、らしくなさすぎて、愛おしすぎて、
思わず吹き出して笑った。
するとますます口が尖って不機嫌になっていく。
「そんな怒んないでよ大ちゃん」
ごめんね。と言うと、
「…じゃあこっちに来てよ」と
ねぇ、ほら見て見て、
影が重なった。
つづくーーーーー・・・・・
