ミッドナイト・ラン (1988年 アメリカ)

孤独な賞金稼ぎと彼に捕まった犯罪者が逃避行の旅を通して心を通わせていく姿を描く。


監督は、マーティン・ブレスト。
出演は、ロバート・デ・ニーロ、チャールズ・グローディン、ヤフェット・コットー、ジョン・アシュトン、デニス・ファリナ、ジョー・パントリアーノ、ロイス・スミスなど。


ストーリー:
シカゴ警察を退職しロサンゼルスで賞金稼ぎをしているジャックは、保釈金保証会社の社長エディに依頼され、ギャングの金を横領した会計士マデューカスの行方を追う。やがてニューヨークでマデューカスを捕まえるが、彼を狙うギャングとFBIの両方から追われるハメに。しかも飛行機恐怖症のマデューカスのせいで、ロサンゼルスまで陸路で移動することになり・・・。
(作品情報より)



この作品は、賞金稼ぎのジャックが保釈金保証会社の社長エディに依頼されマフィアの金を横領した会計士マデューカスを捕らえ、ニューヨークからロサンゼルスまで連行する道中の出来事を描いたロードムービー。しかし二人のただ単なる道中を描いただけのものでは無かった。二人の行く手に待ち受けていたのが、マフィアから組織の大金を盗んだことと、犯罪の証拠となるデータを盗み出したことでマデューカスはマフィアから命を狙われることになる。さらにFBIからも追跡されるというととになる。ジャックとマデューカスは両方からの追跡劇の攻防が繰り返される。そして二人の関係は最初連行する者、される者という関係でしたが、追跡を二人でかわしながらして行く内に次第にお互いの理解が深まって行く。そしてジャックが元警官であった事、そして警官を辞め、妻とも離婚し、今は賞金稼ぎをしている理由が明かされて行く。マデューカスが大金を奪ったマフィアのボスが、ジャックが警官を辞めなければならなかった事に関係していることが分かって来るという内容です。そしてジャックは、無事ロサンゼルス空港まで連行を果たした。しかし二人の間には友情というか心通わせるものが芽生え、あの最後の結末へと繋がって行くんですね。ジャックの粋な計らいで清々しさ感じる最後でした。