フェノミナン (1996年 アメリカ )

誕生日の夜、突然脳が覚醒し特別な能力を身に付けた主人公ジョージのハートフルでファンタジックな恋の物語。


監督は、ジョン・タートルトーブ。
出演は、ジョン・トラヴォルタ、キーラ・セジウィック、フォレスト・ウィテカー、ロバート・デュヴァル、デヴィッド・ギャラガー、ジェフリー・デマンなど。


ストーリー:
カリフォルニアの小さな町ハーモンに暮らす、自動車整備工のジョージ。彼は自分の38歳の誕生日の晩、不思議な光を浴びて超人的な力を得る。その能力で仲間たちを喜ばせたジョージは、片思いの相手レイスの子供たちとも親しくなる。レイスもまたジョージに好意をもっていたのだが、彼女は過去に夫を亡くしたことから、人を愛することに臆病になっていた。やがてジョージはその人並み外れた能力から、親しかった仲間たちからも気味悪く思われるようになる。深く傷ついた彼を慰めようとやって来たのは、ジョージに励まされていたことに気がついたレイスだった・・・。
(作品情報より)


小さな田舎町に住む主人公ジョージ。38歳の誕生日パ-ティーの夜、空から突然宇宙船からの光を浴びて倒れ込んでしまう。気が付いてしばらくすると異変を感じるようになる。夜眠れなくなり、脳が覚醒するようになり知識をどんどん吸収し、特別な能力を身に付けるようになって行く・・・というような話で、冒頭観ているとファンタジックな話かなと思いながら観ていました。そして脳が覚醒した状態が続く毎日を送りながら、片思いのレイスに何とか近づこうとするジョージですが、レイスは過去に夫を亡くしてから、人を愛することに臆病になり、ジョージを中々受け入れることが出来なかった。そんな日々を送る中ジョージの噂は広まり、遂にFBIまでもがジョージの能力に魅力を感じ動き出すという展開になって行く。そして後半ジョージの脳が覚醒した本当の原因が明らかになって行きます。それはジョージが見た宇宙船の光のようなファンタジックなものでは無かったし、むしろ逆でジョージに取って不幸な出来事でした。この展開はファンタジックな世界から突然現実的な世界へと引き戻されるような展開でした。そしてこのことでジョージとレイスの関係がより親密でより深い関係へとなり、一緒に過ごす大切な時間が描かれていくところが素敵でしたね。