風とライオン(1975年 アメリカ )

数々の大国の思惑が渦巻く1904年のモロッコを舞台に、米人未亡人とその子供たちを誘拐したリフ族の首長と、人質救出の名目で艦隊を派遣する米大統領ルーズベルトとの息づまる駆け引きを描く。


監督は、ジョン・ミリアス。
出演は、ショーン・コネリー、キャンディス・バーゲン、ブライアン・キース、ジョン・ヒューストン、ジェフリー・ルイス、スティーヴ・カナリーなど。


ストーリー:
1904年、仏領モロッコのタンジールで、アメリカ人女性イーデンとその子供たちがリフ族の首長ライズリーによって誘拐されるという事件が起こる。時のアメリカ大統領ルーズベルトは政治的思惑から母子救出のために大西洋艦隊のモロッコ派遣を決定。やがて戦闘が始まるが、その一方、苦しむ民衆を救うために誘拐を図ったライズリーとイーデン・・・。
(作品情報より)



この"風とライオン"というタイトル、以前観た邦画で似たようなタイトルの作品を観たことがありましたが、内容は全然違っていました。今回の作品は、1904年のモロッコが舞台になっています。その当時、欧州や米国列強各国が権益争いをする中、自国の主権を守ろうとする主人公ラウズリーと26代アメリカ大統領との激突を描いたものでした。このライズリーという男は作品情報によると実在した人物でベルベル人の族長で、この作品で描かれているような1904年に誘拐事件を起こしている。この作品では、ライズリーがアメリカ人女性とその子供二人を誘拐し人質にするという事件が発生する。そしてライズリーはこの人質と引き換えににアメリカ大統領ルーズベルトと自国の主権を取り戻すという交渉を行う。しかしルーズベルト大統領は、人質救出のために艦隊を派遣することを決定する。大がかりな騒動へと発展する中、ライスリーは、男たちには容赦ない厳しく手荒い処分を下す一方、人質にされていた女性と子供は、意外にも手厚い扱いを受けていた。そんな中で時を過ごして行くうちに、ライズリーに対する女性たちの見方が変わって行く様子が描かれていていたのが印象的でしたね。