インフェルノ(2016年 アメリカ)

 


「ダ・ヴィンチ・コード」、「天使と悪魔」と続くミステリー・アドベンチャーの第三弾。
今回はダンテの叙事詩『神曲』の“地獄篇(インフェルノ)”に隠された暗号の謎に挑むラングドン教授の決死の戦いの行方を描く。

 


監督は、ロン・ハワード。
出演は、トム・ハンクス、フェリシティ・ジョーンズ、イルファン・カーン、オマール・シー、ベン・フォスター、シセ・バベット・クヌッセンなど。

 

 

ストーリー:
ラングドン教授が目覚めたのは、なぜかフィレンツェにある病院の一室だった。過去2日間の記憶がない彼は、謎の刺客に命を狙われるも、女医シエナの手を借り、どうにか病院から脱出する。何も思い出せない彼のポケットには1本のペンライトが。そして映し出されたのは、ダンテの神曲“地獄篇”を模した『地獄の見取り図』。そこに刻まれた“暗号”を探るうち、ダンテのデスマスクの持ち主で大富豪の生化学者ゾブリストに辿り着くラングドン。彼は人口爆発による人類滅亡を回避する唯一の解決策だとして、恐るべき計画を目論んでいた。シエナとともに次々と立ちはだかる謎を読み解き、ゾブリストの野望を食い止めるべく奔走するラングドンだったが・・・。
(作品情報より)


この作品は、「ダ・ヴィンチ・コード」、「天使と悪魔」の流れを汲むミステリー・アドベンチャー作品の第3弾ということになります。
今回は、ダンテの神曲"地獄篇"を模した『地獄の見取り図』に刻まれた“暗号”を探っていくというもの。でもこの作品は、今までとはちょっと趣が違ったような感じがした作品でした。なぜならラングドン教授と一緒に謎解きをしていく連れの女性が途中で、そう来るかという展開を見せることになってるんですもんね。まあ最初から謎の登場人物が多いんで、前半は何がなんやらわからないまま進んでいくような感じです。まあミステリー作品ではよくある巧みに仕組まれた人物関係で観る者を惑わしてくれます。謎解きよりも登場人物の複雑さや観ているものを最初そう思わしておいて実は・・・だったというだましのテクニックが使われていたりして、そちらの方が際立ち強く印象に残りました。ですので観ているとこの人は何、敵なの、味方なのとそちらに注力が行ってしまい、ダンテのことはあまり頭に入ってこなくなるほどです。
まあそれにしても今回の作品の中で出てくる問題提起には、ちょっと驚かされる内容でしたし、本当に現実味のある問題じゃないかとも思ってしまいます。作中でその対策として計画し実行した内容は、恐ろしい飛躍したとんでもない考えではありましたが、今まで誰もそのことに触れなかった(一部の間では認識されていたかも)問題に対して世間に問題提起したことは正しかったことじゃないかと思います。この例えとしてビーカーの中で繁殖する細菌の話をしていましたが、一つの細菌を11時にビーカーに入れるとビーカー一杯になるのが12時で、半分になるのが11時59分。後の半分は、残り1分で到達してしまうということ。これは非常に興味深い内容だったので、強く印象に残る話でしたね。
冒頭の話では、人類は、10億人になるまでに10万年かかった。そして1970年に40億人に達し、今は80億人に近いという。ビーカーでの話でいうと現在は、11時59分だという。いゃーちょっとぞーとしますね。あと50年先はどうなってしまうんでしょう。日本は少子化で人口減少だというのに・・・。

 

 

P.S.

昔何かで聞いたことがあります。全世界の人々がアメリカのような生活水準をするには

世界の人口は40億人が限度だという。世間では地球温暖化が騒がれていていますが、その元はというとこれが根本の原因になっているのではないか。この作品の中でも言っていましたね、人そのものがガンのようなものだと。突き詰めればガンがガンを退治できるのかということになるのか。

 

 

 

 

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