それから数日後、Kさんの所に集まり、副支配人が奥さんへ電話をかけることになった。
それを録音する。
………
副支配人がマイクを繋げて電話をかけた。
副「もしもし?この前のDNA鑑定のことだけど、、、
考えてもらえた?」
奥「…………………(何かを食べてるくちゃくちゃという音)
……はあ?
うるさい、ふざけるな。それ以上言うと精神的慰謝料請求するぞ」
!!!!
……その言葉遣いにみんなが驚いた。
驚いてないのは副支配人だけだった。
副支配人にはいつもこんな感じなのか??
奥「てめーが失敗したからてめーの子だろ。たかが月に5万払ってる分際がでかい顔するな」
そう怒鳴って、電話はきれてしまった。。。
話は全く進まなかったが、副支配人の前での奥さんの態度を知ることはできた。
こんな人に、何の魅力を感じていたのか?
失礼だが、私には謎だった。
…………
彼「て言うかさ、死ぬほど元気じゃない?
こいつ、ご飯も食べれなくてどうのこうの俺に言ってなかった?」
K「ちょっと驚いたよ。この前の人と同じ人には思えないね。」
そんな話をしていると、彼の携帯に奥さんから着信があった。
全員が慌てる。
Kさんが、急いでマイクをつける。
……もしかして、彼と副支配人が一緒にいることがバレたか?
……緊張がはしる。
彼が電話に出た。
彼「…………………はい?」
奥「もしもし、私、、、、。
今日病院へいったらね、1人で家にいるのはよくないから、ご主人と暮らしなさいって、、、
体重も5キロも減ったし、自傷癖も酷くなってきて、、、」
さっきとは別人のような、か細い声。
本当に同じ人なのか?
マイクで聞き取れるか聞き取れないかのか細い声だった。
彼「あ、そう。大変だね。
じゃあ元気になったら子供のことを考えましょう。
では。」
そういって、彼は早々と電話をきってしまった。
…………
彼は、奥さんの豹変ぶりに笑いを堪えられなかったらしい。
電話をきると、奥さんの演技にゲラゲラ笑っていた。
彼「ねえ、副支配人、今もう1回かけてみてよ。
副支配人には、怒鳴って電話にでるのかな?」
探偵の若い男の子たちも、奥さんの豹変ぶりに笑っていて、
彼のイタズラを止めようとしなかった。
結局、副支配人がまた電話をかけてみることに。
副支配人が電話をかけると、
「うっせーんだよお前、お前の家にぜんぶバラすぞ」
と、怒鳴って電話はきれた。
彼や若い探偵達はまたもや大爆笑だった。
私は、あっけに取られて、とても同じ女性とは思えなかった。
K「うーん、、、この奥さん、本物の精神疾患も、ちょっとあるのかもしれないね」
副支配人のDNA鑑定は、副支配人がどれだけ電話で話をしても無理そうだったので、
Kさんと、副支配人で後日奥さんの所へ説得に行くことにして、その日は終わった。
その日の帰りに、副支配人とファミレスへ行った。
彼の下の子を連れて。。。
下の子は副支配人を見るなり、「パパちゃん」とよんだ。
前にビデオでうつった口の形は、「パパ」ではなくて、「パパちゃん」と言っていたのだとわかった。
だから、この子にとってパパは彼で、パパちゃんという人が副支配人なんだとわかった。
下の子は副支配人にとても懐いていて、、、
けどこの人が父親だという認識は全くなかった。
父親は、やはり彼だと理解していた。
ただ、、、残念なことに、育てのパパ(彼)にはやはり全く懐いていていなかった。。。
下の子は副支配人の横に座って、お子様セットのゼリーを副支配人にあげた。
膝の上に座ったりと終始嬉しそうで、パパちゃんのことが大好きなようだった。
よその人から見たら、副支配人の方がパパに見えるだろう。。。
彼「よく会っていたんですね」
副「………申し訳ありません。この子に会うようになってからは、心苦しくて、〇〇さん(彼)の御家族(彼の実家)に会うのを避けていました。」
彼「言われてみれば、そうですね。付き合いが悪くなったと言ってましたよ。
いや、、、けど、、、
いまとなったら、この子がこんなに懐く人がこの世にいてくれた事の方が嬉しいです。
俺がしてやれなかったことをしてくれて、ありがとうございました。」
その日、下の子は別れ際に泣いて暴れたため、そのまま副支配人の家へお泊まりに行った。
副支配人の奥さんも、とても可愛がってくれたようで、3人並んで寝たと聞いた。
これがもし、本当に副支配人の子供なら引き取ることができるのだろう。
そうじゃなかったとしても、副支配人が引き取ることが出来たらいいのに。。。
その為にも、なんとしてでもDNA鑑定だった。
その夜は彼は上の子と実家に泊まった。
兄弟がバラバラになってしまうかもしれないけど、、、
その時は私が母親になれないものか?なんて、ふと考えていた。