起業のきっかけ② | 手書きPOP講師 田中洋美のブログ POP・STYLE 

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私の考えを180度変えさせた出来事とは、母親が倒れた事でした。


3月も終わりの頃、家に戻ると父が

「婆さんが入院したぞ」と、こともなげに言いました。

基本的に私の父親は「動揺」というものを全くしません。

それは、彼の豪胆さだったり、うろたえても仕方が無い、という割り切りの良さだったりするのですが。

この時も例に漏れず、父は淡々としていました。

その冷静さは、ある意味救いです。

あたふたとされたら、やはりこちらも慌てます。

慌てたところで何も改善しないのに、人という生き物はやたらと動揺したり慌てたりするものです。

「マジ?!どこが悪いの?」

と、私も取り敢えず、ちょっとは驚きつつ聞きました。


結論から言うと、内蔵系の病気で手術が必要という事。

検査をしてからじゃないと何とも言えないという事でした。


余談ですが、母が倒れたときの状況が面白かった(面白がるな)


具合が悪いと訴える母を車に乗せようと、父が車を移動させていたら、母が庭に這い蹲って吐いてしまったそうです。

その時、たまたま姉が私の子どもと自分の子どもを連れて、うちに来たところでした。

姉と当時16歳の姪は、いつも朗らかで元気で可愛いお婆ちゃんの、苦しげに吐き、えづいている姿にとてもとても動揺。

体が全く動かなかったそう。

そんな中、私の娘(6歳)と甥(13歳)は、水を汲んできて、お婆ちゃんの背中をさすり・・・・・と、大活躍したのです。

そして、みんなが見たものは・・・・・・・・・・・・


緑色の吐瀉物。


ドン引きしたそうです。そりゃそうだs。

その場にいた全員が一瞬、固まってしまったらしいのですが、そこは流石に父。

母を立たせて車に乗せていざ病院へ一路。




ちなみに、緑色の物体は高菜(熊本名産)だったそうです・・・・・・・・・・・・・。


人騒がせな・・・・・・・・・・・・・・・・。




まあ、そんなこんなで取り敢えず、家事全般をこなしつつ毎日真面目に出勤していた私だったのですが、さらに追い討ちをかけるように起きた出来事が。

母の手術が出来ない。

何故???

太りすぎていて心臓に負担がかかっている、まずは痩せて心臓を直してからじゃないと手術が出来ない。


おいおい。


当初の予定では入院して2週間後くらいには手術、という段取りでしたが、ここで状況が一変します。

いつ手術できるか分からない。

直接の病気以外にも心臓という爆弾があるので、先の見通しが立たなくなってしまったのです。


『介護』

という言葉も頭の中をよぎりました。

そして、このまま母の入院が長期化すれば、子どもの事もあるので、残業なんてもってのほか。

新1年生になったばかりの娘は学童保育に預けても6時には迎えに行かなければならないので、私は毎日5時過ぎに早退を余儀なくされる始末。


会社側が黙っているわけがありません。


ある日、総務課長に言われました。

「洋美さん、このまま毎日早退となると、パートさんか準社員になってもらわないといけないかも」


課長は悪くないのです。

会社としては当然の事です。

でも、毎日1時間半の往復の道のりを長年通い続けた私にとっては、その言葉は非道に聞こえました。

どんなに会社に貢献していても、所詮、歯車。

そういう考えは本当は大嫌いなのですが、でもやはりそうなんですよね。

その場は「当然ですよね。でも母の今後はまだ分からないので、ちょっと返事を待ってください」と切り抜けました。


これを聞いた姉が怒る怒る(笑)


せっかく会社に骨を埋めようと思った矢先に、何故こんな事がおきてしまうのか?

タイミングって本当に重要だと感じたものでした。


全盛期(?)には30名ほどの部下を持ち、課の仕事全体の段取りから何からやっていた事が嘘のようです。


そこには、追い詰められて途方にくれた36歳の女がいたのでした・・・・・・・・・・・。




(続く)




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ラスト、書きながらにやついてしまった。