「支払いサイト」という言葉は一般の方には慣れそみのない言葉かもしれません。

サイトと言っても「site」ではなく「sight」です。

意味は、『手形などの決済期限。一覧払い。』なのですが、有態に言うと『やった仕事に対しての支払いはいつ?』って事です。

起業するに当たって、「無一文でもやる気と良い商材があれば何とかなる!!」っていうのは精神論ではOKですが現実的にはNG。

やはり資本金・創業資金は必要です。

仕事のジャンルによって違いますが、私の場合は「技術を提供する」仕事ですから、あまり莫大な資金は要りません。

でも運用費はいる!いるんです!!

それを痛感しているので、こうしてブログを書いている訳なのですが。

起業するには会社の為の費用とは別に、絶対に生活費の確保が必要です。

起業してすぐに利益が出るとは限らないから、大体6ヶ月分くらいの生活費は無いと怖い事になります。

今、私が怖い事になっておりますので説得力があるはず(笑)


先月まで無職だった私は、一応4月の半ばに最後の失業手当をいただきます。

ありがたい事です。

だから5月の半ばまでは何とか暮らしていけるのでしょうが、そこから先が大問題。

今やっている仕事が末締めの翌月20日払いとかなら良いのですが、そんなにどの業界も甘くありません。

下手すれば集金は3ヵ月後という可能性もあります。

現在、一番お仕事を多くいただいてる会社の社長と、契約書について話をしている際に「うちは月末締めの70日後払いだから」と、言われた時は飛び上がりました・・・・・ぴょん。

動揺は声に出ていなかったとは思いますが、内心は「マジですか??!!」わはは。

もう1社は月末締めの翌々月5日払い。

35日ですね。

例を挙げると、4月1日に仕事をしても支払われるのは7月10日という事になりますから、実際は約100日後になるという訳。

もう1社は約65日です。


誤解が無いように書きますが、これは文句を言っているんではないです。

これは当たり前の事なんですね。

私は本当に運が良く、すぐに4月の頭から仕事をスタート出来ましたから、これはもう本当に本当に凄い事なんですよ!

だって、状況によっては仕事が無かったかもしれなかったんですから!

支払いサイトの期間についての問題なんて、起業する際に最悪を想定して準備をしておくべきなのですよ。


よく黒字倒産という言葉を耳にしますが、理由のひとつにこの支払いサイトが原因という場合もあります。

仕事はどんどん入ってきて、帳面上は利益が出ているのに現金がない。

特に創業仕立ての会社なら、信用が無いから銀行もお金を貸さないのです。

結果、黒字倒産という泣くに泣けない幕引きを迎える。


恐ろしい・・・・・・・・・・・・・・。


【POP・STYLE】は材料費も経費も微々たるものなので何とかなります。

でも生活費は何とかならないんですよね・・・・・(笑)

毎日、入ってきた仕事を記帳していってますが、ついつい

「取らぬ狸の皮算用」

という諺が脳内をよぎりますね。



大変、赤裸々な内容になってしまいました。

でも今後、起業を視野に入れてらっしゃる方にとっては大切なポイントだと思いますので、しっかり前準備をされてから起業していただきたいと思います。