毎年、9月に入ると庭の端から
アスパラのような茎がニョキニョキと
伸びてきて、
お彼岸の前にパァッと花咲く
紅い曼珠沙華

今年は台風の風雨に当たって
例年ほど鮮やかではないものの、
とてもキレイです。
さて、お彼岸のシーズンには
おはぎを始め、色んな和菓子が
食べたくなるもので、
先日お土産に和菓子を頂きました

商店街に古くからある和菓子屋さんで
早朝に小豆を煮て餡を手作りしているそう。
それを聞いて
「是非、そのあんこを味わってみたい!」
…などと言いながら、私が選んだのは
あんこが主役ではない「あんず大福」
ぽてっとしたフォルムと、あんずの橙色が
うっすら透けて見える感じが可愛らしい

食べてみると…
周りのギュウヒと中の白餡が
トロけてしまいそうな柔らかさ

そこに、あんずのシャキシャキした食感と
甘酸っぱさがアクセントになっていて
一見、重量感はあるものの
ビックリする程、儚げな大福でした

こんなにも優しく柔らかな食感の
大福は初めてかも知れません

他に、やっぱりおはぎも…と手を伸ばし
黒ごまが周りにびっしりまぶされた
胡麻おはぎも頂きました

ご飯のつぶし加減や
ふんわりとした握り具合、
中のあんこの甘さもちょうど良く、
咀嚼する度に黒ごまがプチプチ♪弾けて
香ばしさが口に広がり、
とても素直で素朴で
飽きの来ない手作りの味わい


老舗の心のこもった和菓子の美味しさに
心身共に癒された秋の始まりでした
