小さい頃、
誰かと手をつなぐなんてことは
日常でした。
親きょうだいはもちろん、
お友だちや先生と。
誰かが隣にいれば
手をつなぐ。
それは
とても自然で
当たり前のようなことでした。
先月、
祖母が入院し
お見舞いに行きました。
「おばあちゃん」
寝ている祖母の手を
おそるおそる握ってみると、
老いたからと言って
全く
痩せ細ることはなく
例えるなら
それは
あんこたっぷりの
みっしりとした
大きなどら焼きの様でした

かつては祖母の家に行くと
近くの公園まで
ヽ(*^^)/\(^^*){早く早く~!
祖母の手を引っ張りながら
遊びに行ったものでした。
ああ、
私は
一体どれ位振りに
この手を
握ったのだろう。
フト、
もの悲しくなりました。
それ以降
病院へお見舞いに行っては
手をつないで
おしゃべりしています

普段だったら
そんなこと
気恥ずかしくて
出来ないけれども、
ここでは
何のためらいもなく
手をつなげる。
小さな子供の頃に
戻ったように
