マッハです。
法務局には無料の相談窓口があるため、これを利用して抵当権登記以外は全て自分でやりました。
広島法務局の無料相談は1枠20分(複数枠の事前予約不可)で、私はいつも前日の午前中に予約していたのですが、それだと希望通りの時間枠が取れました。
当日だと終日予約で埋まっていると断られることもありましたので、遅くとも前日の午前中に予約をされた方がよいです。
私が行った登記と、難易度や金額を纏めてみました。
前提として私は既に自分名義の土地を持っており、その上で新たに建物を建てたという流れです。
1.土地地目変更登記
難易度:★☆☆☆☆
手間:★☆☆☆☆
費用:☆☆☆☆☆(無料)
購入した土地は「雑種地」だったため、これを「宅地」に変更するための登記です。工務店経由で司法書士に依頼すると地目変更だけで5万円かかると言われたため、表題登記にまだ自信がなかった私は取り急ぎ最低5万円浮かそうと先立って行いました。
そのため、上棟後1か月ほど経った時点で地目変更だけを行ったのですが、法務局の方が現地に行って実際に家が建っていることを確認するので表題登記と同じタイミングで行った方がお互いに楽です。
持参が必要な書類は法務局の方が現地に行くための地図(GoogleMapなどでOK)のみです。申請書は相談窓口でもらえます。予約して行きましょう。
私はこの時に表題登記の相談も行いました。
2.登記名義人住所変更登記
難易度:★☆☆☆☆
手間:★★★☆☆
費用:★☆☆☆☆(¥1,000)
私の土地は元々家屋がなく、住所が割り振られていなかったため、工務店が市役所で住所を取得してくれた後に住民票を異動し、1.と同じタイミングで土地の住所変更登記を行いました。
これも申請書を書くだけですが、地目変更と異なり1,000円かかります。法務局で印紙を購入できるので、異動前後の住所の証明として住民票だけ持っていけば大丈夫です。
法務局以外に市役所で異動手続きをしなければならないので手間は星3つです。
3.建物表題登記
難易度:★★★★☆
手間:★★★☆☆
費用:★☆☆☆☆(登記自体は無料。B4用紙代がかかった)
司法書士に頼むと8万円と言われた登記です。基本的には完了検査と同時期に行うのが望ましいのですが、それだとローンの手続き上間に合わない可能性があったため、壁紙が入ったタイミングで行いました。
登記で最も大変だと言われるのが表題登記の図面作成なのですが、「表題登記 自分で」と検索すると先人たちの情報がいくらでも出てきます。わざわざ本など買わなくてもこれで理解できると思います。初見だと意味の分からない数式が書いてあったりして途方にくれますが、一歩ずつ理解していけばなんてことはありません。
私が戸惑ったのはネットで拾ったサンプルのフォーマットが印刷すると意図したサイズで出力されないことだったのですが、プリンタの「用紙に合わせて拡大/縮小」のオプションが有効になっていたためでした。これに気付くまで1時間以上かかりました。
提出から確認結果の電話連絡が来るまで丸一週間かかるのですが、私はダメ出しを受けてしまい、妻に修正版を持って法務局に行ってもらう羽目になりました。
私がハマった一番の理由は「確認申請と登記の延床面積の考え方が違う」ことでした。
我が家は形状が少し特殊なので丸々同じ状況が当てはまる方は少ないと思いますが、参考までに記載しておきます。
■指摘1:バルコニー
壁芯で91㎝のバルコニーがあります。確認申請ではこのバルコニーも延床面積に含まれて出ていたのでそれを真似したのですが、 NGを食らいました。
理由はバルコニーの壁に通気のために穴の開いた部分があり、これのせいで「三方を壁に囲まれた」という条件に合致しなくなったためです。
■指摘2:駐車スペース
我が家は1階の一部がえぐれた形になっており、そこを車庫にしているのですが、2階が出ている幅が大きくなったため、一部に柱が入っています。(写真では見えずらいですが、柱の奥は人が通れる隙間が空いています。)
確認申請の床面積はこの柱までが床面積に含まれていたのですが、登記ではこの駐車スペースは丸ごと床面積に含まれないとのことでした。あくまで住居スペースの延床面積ということですね。
4.建物保存登記
難易度:★★☆☆☆
手間:★★★★★
費用:★★★★★(我が家の場合9,800円)
表題登記が終われば後は惰性で保存登記をすれば完了かなと思っていました。しかし個人的に一番キツかったのがこの保存登記です。
私は会社員ですので有休をそう何度も取れず、平日に法務局に行く回数は極力減らさなければなりません。その場合、一日の流れは以下のようになります。
①表題登記の完了報告を受け、表題登記完了証をもらいに法務局へ行く。ついでに建物の登記事項証明書を取得。
②登記事項証明書を持って住宅用家屋証明書をもらいに市役所に行く。(長期優良住宅の場合、工務店から事前に「認定申請書の副本及び認定通知書の写し」をもらっておく)
③住宅用家屋証明書を持って再び法務局に行き、無料相談を経て提出
エアコンの効いた部屋でのんびりできる表題登記の図面作成とは異なり、一日であちこち飛び回らなければならないので手間でした。うちには車がなく全て公共交通機関での移動だったこともあり、地味にしんどかったです。
あと申請費用高すぎ。我が家は長期優良住宅を取得したので少し安くなりましたが、それでも1万円ほどかかりました。
<まとめ>
手間もかかり、有休も取得しないといけないことなどを踏まえ、何度もやっぱり司法書士に依頼しようかと思いました。
※会社の年末年始休暇が平日を含んだため、保存登記の完了証はこれを利用して取りに行ったのですが、それでも計3日の有給を使っています。
ただ、結果的に表題登記の図面作成は楽しかったし、家づくりに自分自身が関われる数少ない機会でもあるのでやって良かったです。
有休を取りやすい、または平日休みの方にはオススメです!
以上、マッハでした。